食品安全条例制定に係る県民会議室

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食品安全条例制定に係る県民会議室

登録者　小松雅美
日付　　2005-06-14 02:20:19
題名　　初めて投稿します

今回初めて投稿します。小松です。よろしくお願いします。
私は、県に勤務して保健所で食品衛生を担当しています。
皆様の熱心な議論を読んで、投稿してみたくなってしまいました。

本当に皆さんが良く勉強なさっていて頭が下がる思いです。
私などは恥ずかしくて食品衛生の担当だなどと言えない程なのですが
恥を忍んで、日頃考えていることを１県民として投稿したいと思います。

私が常々思っているのは、船橋様（っだたでしょうか）も書いていましたが
食品に０リスクは無い。１００％安全だと言うことは無いと言うことです。
そのことを前提に話をしないといけないのではと思うのです。
保健所への相談も１００％の安全を求めて来る方が多いような気がします。
１００％安全でないと「安心」できないと言うことであれば、これは
ある意味議論をしてもまとまらないような気がします。
なら、どのくらいなら許容できるのか、というところが一人一人違うわけですので
これまたまとめるのは難しいですね。なんだ結局難しいのです。

リスクを極力減らすには、コストが非常にかかったりするのが普通だたと
思います。この場合のコストとは、お金のことだけじゃなく、人手とか
時間とかもろもろの問題を含みます。そのバランスの上で大方の人が
納得できるところに落ち着けばいいなト思います。県民全員が納得する
というのは無理だと思いますが。

具体的でも建設的でも無くて済みません。

それから、いくつかメディアの話が出ていたようなのですが、
私も保健所の立場から「おっ」と思うような報道というか番組を
良く目にします。皆さんの議論のように高尚なことでは無くもっと
小さいことですが。
皆さんも良く「美味しいですね」とか言いながらタレントさんが
「肉の刺身」を食べている映像なんかを見ませんか。
食品衛生上非常に危害が大きい行為だと思います。
小さいことなんだけど、（皆さんが今議論していることに比べたら）
現場の保健所の者には大きな問題です。
でも、報道の自由とやらでメディアにもの申すことは（特に行政が）
難しい様です。皆さんの議論の中に会ったように関係者の中にメディアを
入れるのはそういう意味からも賛成です。

もう一つ。科学が万能で無い。科学的に安全だからと言っても将来的に
ずっとそうだとは言えない。という話がありましたが。そのとおりだと思います。
いつの世も科学は発展途上です。でも今行政が安全ですあるいは安全ではありませんというときに「私の本能がそう言っているから」とは言えません。
やはり議論する時はその時最善の（あるいは最新の）科学の言葉で議論
せざるおえないのだと思います。だからこそ１００％安全はないとも言えます。
でも、普通の感覚で「おかしい」ト思ったことを科学的に解明する努力は
常に必要だと思います。そこからまた科学は発展します。
初めて社会に出て以来ずっと行政にいます。もしかして「ふつうにおかしい」と
思う感性が鈍くなっていないかと反省します。

まとまらない話ですみません。
もっと良く勉強して、また投稿したいと思います。
小学生の母として食育にも非常に興味があり議論の中で出てくると
いちいちうなずいてしまいます。その点についてもまた投稿したいと思います。

登録者　舟橋正浩
日付　　2005-06-13 23:11:36
題名　　【まとめ】条例制定についての議論(その1)いままでのまとめ（修正）

舟橋＠議事進行係です。
竹内様のご指摘個所を修正いたしました。
こちらの理解力不足でご迷惑をおかけしました。

#以前のまとめも含め他にもあればご遠慮なくお申しつけ下さい。

--条例制定に直接関わる話題----------------------------------

・条例名称案
　　・「にいがた食べもの納得条例」「にいがた食のセイフティー条例」(島本様)
　　・「雪国はつらつ条例」のように分かりやすいもの(竹内様)

・基本理念関連案
　　・「県民の健康保護が最も重要との視点」→
　　　　「県民の健康を阻害する要因を予防し、排除する視点」
　　・「県、生産者及び、県民の協働と相互理解が重要」→
　　　　農業、食品製造業、食品サービス業、有識者、マスメディア等
　　・責務をおう関係者にJAや普及センター（県？）、農業共済組合等
　　　を付加すべき(竹内様)
　　・「食と農の視点を重視」「農業生産県として、県民は、農業と
　　　食の安全に対する理解を深める」→
　　　　漠然とした表現なので、より詳細に項目別に明記した方が良い。
　　・「にっぽんの主食を大切にする新潟県農業はクリーンです」と
　　　　宣言できるような目玉（目標）を掲げるとよい
　　・「ちょっとおかしくない」その感覚を大切に(天明様)

・第三者機関
　　・岐阜県の「食品安全監視総監」（島本様）
　　・食の安全に関わる公的窓口の一本化（竹内様）
　　　　・・ネット等を利用した、情報の共有化を(竹内様)

・素材案の言葉の難解さ／条例関連の言葉の難解さ
　　・分かりやすい表現が必要（ご意見多数）
　　・法規係による審査(山崎様)

・生産者の責務のありかた（滝沢様／山崎様）
　　・生産履歴の取り方(竹内様／滝沢様)
　　・予報情報の入手の現状(竹内様／滝沢様)

--条例制定に反映させたい考え方に関する話題------------------

・食等の安全の情報への接触の問題
　　・各機関の情報発信のあり方(竹内様、松延様)
　　・記事にして配信するメディアのあり方(竹内様、松延様)
　　・受け取る県民のあり方
　　　　・メディア情報との接し方一般(竹内様、松延様)
　　　　・科学情報を読み解く力(竹内様、松延様)
　　　　　　・実際の政策化される時の時代遅れな情報(竹内様)

・食育について
　　・食育をする対象：親が良い(田村様)
　　・学校給食は、経費削減が第一番の重要事項(島本様)
　　・給食は今後も文部科学省の学校教育課の体育を管轄する
　　　部署での取り扱いで良いかどうか(島本様)
　　・多くの国民（県民）に周知する方策＋重点的に教育(島本様)
　　・「作る」～「食べる」にいたる体験ができる場を(中沢様、柳田様)
　　・子供を生み育てる「母親」の食育（作る～食べる）を地域がサポート(中沢様)

・食と環境
　　・田圃が単なる米の生産現場なっている／本来は自然と触れ合う環境(田村様)

・ビジネスとしての食
　　・産地間競争者の立場からの新潟として戦略を(松延先生)
　　・条例といえども、世界に対する説明責任が自然に発生(松延先生)
　　・食文化もまず再検討(松延先生)
　　・商業と農業と学校が連携したまちづくり(名倉先生)

・その他
　　・ワークショップをやってみては？(田村様)
　　・よりグラフィカルな表現が必要(田村様)
　　・政策立案力の向上(島本様)
　　・この会議室のようなものが常にあると良い(竹内様)

---

登録者　舟橋正浩
日付　　2005-06-13 23:08:42
題名　　Re: 条例は言葉が難解！…について（県の一担当から回答）

舟橋です。
行政的な話はさて置いて(山崎様にお任せします)

> わたしが、学校給食が始まった頃の米国小麦粉と脱脂粉乳のことを書いたことを記憶されていますでしょうか？
> この話はNHKの特集で、当時の映像を交えたドキュメンタリーとして、放映されました。
> その中で、戦後の日本では食料難で小麦粉もミルクもなく最初は無料で支援物資として送られてきた農産物でしたが、これはその後、日本が米国からの輸入農産物として占める割合が高くなっていく原因であったそうです。
> つまり、米国は当初から、日本への農産物の輸出を考えての計画であったから。
> という、見方もあります。（戦略てきな輸出攻勢）
>
> 日本人として、戦後６０年あまりたち豊な飽食の国と言われても、日本は自国で主食の自給ができるようにしておかなければ、どのような戦略がとれれても拒否できないのではないでしょうか？（ちょっと、横道でした）

この辺のご発言は、松延先生や以前の拝田様のご発言にあったような、
食料を地域外に出荷するという視点において、大変重要かと思います。
この辺の話はそれはそれで膨らませていって頂ければと思います。

---

> 新潟県　山崎主事　さま
>
> 島本です。
>
> 担当者の山崎主事から、わたしへの問い合わせと受け取りましたので、個人的なわたしの気持ちを少々お伝えします。
> 去る４月２９日の上越研究センターでの説明会には、参加しておりました。
> さらに、５月２４日の参議院会館での新潟県選出議員近藤議員、黒岩議員と上越研究センターのみなさま、財団の理事、センター長、農林水産省の担当者のみなさまとの顔の見える範囲での話し合いの会場にも参加しておりました。
>
> 先に、わたしが書いた感想は実感です。
> 想像して書いたものではありません。（もしかしたら、山崎主事は事実でない事を書いているとおもわれましたか？）
>
> この会議室の中で天明さんも書いていましたように、会議の場を国会議員の方々が提供してくださった、この場面であっても、財団の説明は上越センターの時より不明瞭でした。
> と言う事は、翌日にわかったのですが農林水産大臣は実験許可を出す事がわかっていたからです。
>
> 納得できるまで、話し合いをしようという姿勢、説明責任を果たしているようには思えませんでした。
> だから、率直な感想を書きました。
>
> なお、山崎主事が遺伝子組換えの専門家であるかどうかは、存じ上げませんが米国の遺伝子組換えのモンサントという企業の日本法人である「日本モンサント」という企業からは世界の遺伝子組換えの動向をレポートしたものがホームページに掲載されています。
>
> EUは遺伝子組換えに反対をしてきましたが、最近は遺伝子組換え種子から守るために、GMフリーという囲い込み地域に従来の農産物を作付けする方法をとっていく動きがあるそうです。
>
> なぜ、ヨーロッパの人々はこのように考えているのでしょうか？
> 安全だと考えているからでしょうか？
> GM作物を望んでいるからでしょうか？
>
> 米国は小麦の遺伝子組換えを終えているそうですが、なぜ、一般圃場での栽培をおこなわないのでしょう？
> ２０００年に日本の農林水産省は米国の遺伝子組換え米の輸入を許可したそうです。
> したがって、すでに日本では米国の組換え米が流通していると思います。
>
> さらに、中国でも組換え米を栽培して日本に輸入されているという報道もされています。
>
> 食への不安感という言葉は、わたし個人としては、ほんとうは事実を国民に正しくつたえなければならない行政機関への不審感である。と思います。
>
> 少々、独断と偏見をもったお答えだったかもしれませんが。
>
>
> わたしが、学校給食が始まった頃の米国小麦粉と脱脂粉乳のことを書いたことを記憶されていますでしょうか？
> この話はNHKの特集で、当時の映像を交えたドキュメンタリーとして、放映されました。
> その中で、戦後の日本では食料難で小麦粉もミルクもなく最初は無料で支援物資として送られてきた農産物でしたが、これはその後、日本が米国からの輸入農産物として占める割合が高くなっていく原因であったそうです。
> つまり、米国は当初から、日本への農産物の輸出を考えての計画であったから。
> という、見方もあります。（戦略てきな輸出攻勢）
>
> 日本人として、戦後６０年あまりたち豊な飽食の国と言われても、日本は自国で主食の自給ができるようにしておかなければ、どのような戦略がとれれても拒否できないのではないでしょうか？（ちょっと、横道でした）
>
> >
> > 新潟県山崎です。返事が遅れて申し訳ございません。
> > 下記意見に対して一担当として回答しますが、少し遺伝子組換イネ栽培実験問題から離れ
> > て、一般的な問題として視点を提示させてください。（皆さんの満足のいくものではない
> > と思いますが…）
> >
> > 最近の社会では、様々な局面で「安全なのに不安」問題が多いように感じるのです。
> > これらの問題に共通する特徴として、
> > 　①　一見すると非常に危ないもののように感じるが…
> > 　②　内容を科学的に分析・検証すると、実は安全性が高い（※）にもかかわらず…
> > ③　普通の人々にとって、専門的な情報や事情に詳しくないか、日々の忙しい生活の中
> > 　　　で、そういう込み入った情報を取り入れる気になれず…
> > 結果として、マスコミの断片的な報道等を見て、大部分の人々は不安になり、社会問題化
> > していく…という流れがあるように感じます。（※ちなみに、安全性の確認についても様
> > 々なレベルが存在します。対象物の安全性そのものの確認であったり、対象物の安全性を
> > 検証するための実験についての安全性の確認であったり…複雑ですね。）
> >
> > ただ、こうした「安全なのに不安」心理が社会の中に多く存在する→「即規制しよう」と
> > いう性急な対応で本当にいいのかなーと思ってしまいます。そういう社会は過剰に防衛的
> > な社会のような気がするのです。行政も過去に様々な失敗を犯しているので、格好いいこ
> > とばかり言えないのですが…。
> >
> > 私個人としては、即規制ではなく、徹底した話し合いが必要なのではないか、と感じてい
> > ます。島本さんも、投稿意見の下記部分で…
> >
> > > にもかかわらず、農林水産・環境省は国民の意見をあたかも無視するような説明会を開
> > > 催して、なにも分らない者は黙っていろと言わんばかりの対応をして、県民の気持ちを
> > > いら立たせている。
> >
> > とおっしゃってます。ある行政施策を実行するとして、その際、関係者が一堂に会し車座
> > にでもなって、様々な資料を持ち込んで、様々なメカニズムを説明して、とことんまで話
> > し合って、それで「地元住民等の納得が得られるかどうか」が最も重要なポイントではな
> > いかなと感じます。
> > 今回の条例に組み込みたいと思っているのは、（対象物の、あるいは、対象物の安全性検
> > 証のための実験の）安全性が現在の科学水準で確認されたにもかかわらず、危な「そう」
> > だから即規制という方向性ではなく、まさに、ある行政施策を策定実行する際の「とこと
> > んまでの話し合い→納得」の部分でもあるのです。
> > そういった部分で、もしご意見があればお聞かせください。
> >
> >
> > >
> > > 田村　様　　島本です。
> > >
> > > 山崎主事、田村様の行政担当者の方々への配慮も必要なのでは、と思いながらも一般県民として、あえて単刀直入に会話をさせていただいております。
> > >
> > > 泉田知事が報道で表明された中に、政策立案力の向上というお話があったかと記憶しています。
> > >
> > > 素人なりに、新潟県の県政に興味をもっていますが、国、都道府県、市町村との関係がこれから、どういう関係が日本に住んでいる人達にベストな関係なのか？という、大それた考えをしてみると、国とあえて対峙するような自治条例を作ることが将来にわたって良いかどうかは、さておいて、通常カルタヘナ法（生物多様性等・・・長いので）は、国民にとって不安を解消するための内容ではないため、以前からの遺伝子組換えイネの実験を新潟県の県民（農業者・消費者など）の中には不満が募っているのではないでしょうか？
> > > そこで、北海道、岩手県、滋賀県、愛知県、東京都などは国の試験研究機関が所在していたり、東京大学大学院の実験農場が立地していたりする都道府県では新潟県が現在、直面しているような実験に反対する県民の意見が多く出てきました。
> > >
> > > 新聞などの過去の記事を検索すれば、状況は大体わかると思います。
> > >
> > > 読売新聞社などの遺伝子組換え作物についてのアンケートでアンケートをした６割くらいの国民は遺伝子組換え作物に不安感をもっていると報道されています。
> > > なにも、新潟県民が科学リテラシーがふそくしていると、思わなくても日本人の半数以上は遺伝子組換え作物をのぞんでいないという結果がでている。
> > >
> > > にもかかわらず、農林水産・環境省は国民の意見をあたかも無視するような説明会を開催して、なにも分らない者は黙っていろと言わんばかりの対応をして、県民の気持ちをいら立たせている。
> > >
> > > まあ、素人の知識では技術的な内容を検討しろと言われても不可能に近い事ですが、
> > > 国の法律が不備であり県民が困っている時には、都道府県はなんとしても県民のために、持てる力を十二分に発揮して、実情にそくした対応が図れるような施策を執ることが県民起点という事なのではないでしょうか？
> > >
> > > 地方分権という法律用語をよく理解していない者が、オコガマシイかもと思いますが、新潟県の施策は積極的な方針が臨まれていると思います。
> >

登録者　山崎主事
日付　　2005-06-13 22:32:54
題名　　県民との意見交換会の開催せまる！！！（県からのお知らせ）

新潟県山崎です。

様々なご意見の投稿ありがとうございます。
様々に議論されているテーマの中で、「行政との話し合い」について、先ほど島本様に返
答する形で述べさせていただきましたが、以前に竹内様からも下記のようなご意見の投稿
がございました。

> よくみるとどうも意見交換会、つまり生の人同士のやり取りを
> まとめたものなのですね。インターネットをなかなか使えない私の父のような
> 高齢者でも意見がいえたのだろうと思っています。
> 私たちはここに直接書き込めない人の分も、なるべくその言葉で書き込みたいですね。

インターネットを利用した電子会議室は、時間と空間に制約された人々（昼間働いてい
る！遠くに住んでいる！だから現実世界の会議に出席できない！）に対して、行政課題の
意見交換に参加して頂くための手段の「あくまでも一つ」です。

なので、インターネットを利用できる環境にない人々を、行政課題の意見交換の場から排
除するものではありません。

もし、皆さんの周囲に、県の食品安全条例の制定についての、興味をお持ちの方がいらっ
しゃいましたら、今週末から来週にかけて、県内各地で意見交換会を開催しますので、ぜ
ひ声をかけていただいて、（可能であればご一緒に）参加願えないでしょうか！？

｡.:*:･'ﾟ▼▼日程・会場について▼▼｡.:*:･'ﾟ☆｡.:*:･'ﾟ★ﾟ'･:*｡.:*:･'ﾟ☆｡.:*:･'ﾟ★

６月１８日（土）　新潟会場　　新潟ユニゾンプラザ　　で午後１時３０分より開催
６月２０日（月）　上越会場　　上越市市民プラザ　　　で午後１時３０分より開催
６月２１日（火）　佐渡会場　　アミューズメント佐渡　で午後１時３０分より開催
６月２２日（水）　長岡会場　　長岡市立中央図書館　　で午後１時３０分より開催
６月２３日（木）　柏崎会場　　市民プラザ（柏崎市）　で午後１時３０分より開催

※　詳しくは、こちらのＵＲＬまで↓↓↓
http://www.pref.niigata.jp/fukushihoken/seikatueisei/syokuinfo/topics/t050603.html
電子会議室をご覧になっている方々のご参加も心よりお待ちしております！！
(￣(ｴ)￣)ﾉ∠※PAN!｡.:*:･'ﾟ☆｡.:*:･'ﾟ★ﾟ'･:* d(*⌒▽⌒*)b d(*⌒▽⌒*)b

登録者　竹内睦
日付　　2005-06-13 21:55:47
題名　　Re: 【議題】条例制定についての議論／関係者の責務及び役割へ提案

舟橋さん　こんにちは　竹内です。

４　関係者の責務及び役割への意見です。

（２）生産者及び事業者の責務　　の具体例として、
○　県民が（消費者が）自ら安全と思う食品を選択する自由を尊重する。

を提案したいと思います。
理由は、安全や安心に対する人々の認識・定義には様々な段階のものがあります。そこで現実的な選択として、消費者側の選ぶ基準が平準化するまで、選ぶ自由を、そのためのメニューをそろえておいて欲しいと思うからです。

発言40（６月８日）舟橋さんがまとめてくださったように、これまでの書き込み、フリートークも含めてですが、遺伝子組換え作物に疑問をお持ちの方もいれば、私のように全ての食品に絶対安全なものは歴史上なかった、という前提のものもいます。着色料や食品添加物あるいは食品に入っているモノに不安をおぼえていらっしゃる方もいるでしょう。これらの意見を可能な限り平準化できればそれは理想的です。しかし、時間がかかり、たくさんのやりとりが必要なものと思います。

限られた時間の中でより良い条例の案を作るには提案した事項が確保されるということも一つの選択であると思います。
もちろん、発言81（６月１３日）で舟橋さんがまとめて下さっているように、・その他意見としてこのような意見をやり取りする会議室はいつでもあるといいなとも思っています。

登録者　山崎主事
日付　　2005-06-13 20:32:25
題名　　Re: 条例は言葉が難解！…について（県の一担当から回答）

島本　様

新潟県山崎です。
私が述べたのは、現在の社会の傾向とそこでの行政のあるべき姿です。
大勢の不安感を背景にして、規制を法令等に性急に組み込むのではなく、あくまでも粘り
強く（行政側も相手側も、です）話し合いによって解決していく場の形成が必要ではない
かと、私個人の考えを述べさせてもらいました。

> 先に、わたしが書いた感想は実感です。
> 想像して書いたものではありません。（もしかしたら、山崎主事は事実でない事を書い
> ているとおもわれましたか？）

そうは思っていませんよ。島本様は現にその場にいらっしゃったのでしょうし、行政側と
のやり取りから恐らくそう感じられたのだろうと、私は思いました。

行政との話し合いでよくある問題は、話し合い終了後、話し合ったにもかかわらず、双方
の満足感に大きな隔たりがしばしば生じていることです。
一方は、聞き漏れたこと、聞いてもよく納得できなかったこと、あるいは、見解を異なっ
た意味で受け取ってしまったこと等が様々に重なり、その場の話し合い全般が、不透明な
印象を受けてしまいがちです。
行政側は行政側で、相手が聞きたかったことは今日質問を受けたことだけであり、それに
は全部答えたので、すでに相手側の持っている疑念は氷解したはず、少なくとも話し合い
の場は設けたので説明責任は十分に果たしたのではないか、と考えがちです。

このように、問題が長引きがちなのは、双方の心理的な隔たりが大きいと考えます。

> 食への不安感という言葉は、わたし個人としては、ほんとうは事実を国民に正しくつた
> えなければならない行政機関への不審感である。と思います。

やはり、島本様も認識されているように、規制しないから問題なのではなく、話し合いに
よって納得いくレベルに達していないのが問題のようです。（よね？）
この条例に盛り込む内容は、「即規制」ではなく「今まで以上の話し合いの回路」ではな
いでしょうか。そのような内容をどのようにして組み込んでいったらよいか、例えば、行
政側との話し合いの経験が豊富そうな島本様はどうお考えでしょう。
あるいは、他の参加者の皆さんはどうお考えでしょうか？何かいい知恵はおありでしょう
か？（※私個人としては、この電子会議室も、リスクコミュニケーションの場として、そ
こそこ機能するのではないかと、感じているような、いないような…）

>
> 新潟県　山崎主事　さま
>
> 島本です。
>
> 担当者の山崎主事から、わたしへの問い合わせと受け取りましたので、個人的なわたしの気持ちを少々お伝えします。
> 去る４月２９日の上越研究センターでの説明会には、参加しておりました。
> さらに、５月２４日の参議院会館での新潟県選出議員近藤議員、黒岩議員と上越研究センターのみなさま、財団の理事、センター長、農林水産省の担当者のみなさまとの顔の見える範囲での話し合いの会場にも参加しておりました。
>
> 先に、わたしが書いた感想は実感です。
> 想像して書いたものではありません。（もしかしたら、山崎主事は事実でない事を書いているとおもわれましたか？）
>
> この会議室の中で天明さんも書いていましたように、会議の場を国会議員の方々が提供してくださった、この場面であっても、財団の説明は上越センターの時より不明瞭でした。
> と言う事は、翌日にわかったのですが農林水産大臣は実験許可を出す事がわかっていたからです。
>
> 納得できるまで、話し合いをしようという姿勢、説明責任を果たしているようには思えませんでした。
> だから、率直な感想を書きました。
>
> なお、山崎主事が遺伝子組換えの専門家であるかどうかは、存じ上げませんが米国の遺伝子組換えのモンサントという企業の日本法人である「日本モンサント」という企業からは世界の遺伝子組換えの動向をレポートしたものがホームページに掲載されています。
>
> EUは遺伝子組換えに反対をしてきましたが、最近は遺伝子組換え種子から守るために、GMフリーという囲い込み地域に従来の農産物を作付けする方法をとっていく動きがあるそうです。
>
> なぜ、ヨーロッパの人々はこのように考えているのでしょうか？
> 安全だと考えているからでしょうか？
> GM作物を望んでいるからでしょうか？
>
> 米国は小麦の遺伝子組換えを終えているそうですが、なぜ、一般圃場での栽培をおこなわないのでしょう？
> ２０００年に日本の農林水産省は米国の遺伝子組換え米の輸入を許可したそうです。
> したがって、すでに日本では米国の組換え米が流通していると思います。
>
> さらに、中国でも組換え米を栽培して日本に輸入されているという報道もされています。
>
> 食への不安感という言葉は、わたし個人としては、ほんとうは事実を国民に正しくつたえなければならない行政機関への不審感である。と思います。
>
> 少々、独断と偏見をもったお答えだったかもしれませんが。
>
>
> わたしが、学校給食が始まった頃の米国小麦粉と脱脂粉乳のことを書いたことを記憶されていますでしょうか？
> この話はNHKの特集で、当時の映像を交えたドキュメンタリーとして、放映されました。
> その中で、戦後の日本では食料難で小麦粉もミルクもなく最初は無料で支援物資として送られてきた農産物でしたが、これはその後、日本が米国からの輸入農産物として占める割合が高くなっていく原因であったそうです。
> つまり、米国は当初から、日本への農産物の輸出を考えての計画であったから。
> という、見方もあります。（戦略てきな輸出攻勢）
>
> 日本人として、戦後６０年あまりたち豊な飽食の国と言われても、日本は自国で主食の自給ができるようにしておかなければ、どのような戦略がとれれても拒否できないのではないでしょうか？（ちょっと、横道でした）

登録者　竹内睦
日付　　2005-06-13 19:04:39
題名　　Re: 【まとめ】(その1)の修正のお願い

舟橋さん　尻馬に乗っているだけの私の発言までまとめていただいてありがとうございます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　竹内です。

まとめていただいた私の発言について修正をお願いします。

> --条例制定に直接関わる話題----------------------------------
>
中略
> ・第三者機関
> 　　・岐阜県の「食品安全監視総監」（島本様）
> 　　・食の安全に関わる公的窓口の一本化（竹内様）
> 　　　　・ネット等を活用した、情報一本化(竹内様)

についてですが、私の発言は論旨がはっきりしなくてわかりにくいと反省しています。
「・ネット等を活用した、情報一本化(竹内様)」の部分を
「・ネット等を利用した、情報の共有化を」　という風に修正していただけませんでしょうか。

私が元になる発言で申し上げたかったのは、
消費者、県民は疑問を持つとそれぞれ見つけたそれらしいところで回答を得ようとする。それは消費生活センター、保健所、買ったお店など様々だが、「どこへ行っても新潟県の農業者や事業者が生産したものについては一定以上の情報が得られるように、疑問・相談が持ち込まれそうなところが情報を共有しておく仕組みを作っておくということを提案したい。」それをネットを利用した情報共有データベースでやっても良いと思う。
ということです。

いわゆる様々な既存の相談窓口の間の、ナレッジマネジメントを実現してはどうか、ということです。

今後はちょっと発言の構成を考えてみます。お手間ですがよろしくお願いします。

登録者　島本ひろみ
日付　　2005-06-13 16:29:27
題名　　Re: 条例は言葉が難解！…について（県の一担当から回答）

新潟県　山崎主事　さま

島本です。

担当者の山崎主事から、わたしへの問い合わせと受け取りましたので、個人的なわたしの気持ちを少々お伝えします。
去る４月２９日の上越研究センターでの説明会には、参加しておりました。
さらに、５月２４日の参議院会館での新潟県選出議員近藤議員、黒岩議員と上越研究センターのみなさま、財団の理事、センター長、農林水産省の担当者のみなさまとの顔の見える範囲での話し合いの会場にも参加しておりました。

先に、わたしが書いた感想は実感です。
想像して書いたものではありません。（もしかしたら、山崎主事は事実でない事を書いているとおもわれましたか？）

この会議室の中で天明さんも書いていましたように、会議の場を国会議員の方々が提供してくださった、この場面であっても、財団の説明は上越センターの時より不明瞭でした。
と言う事は、翌日にわかったのですが農林水産大臣は実験許可を出す事がわかっていたからです。

納得できるまで、話し合いをしようという姿勢、説明責任を果たしているようには思えませんでした。
だから、率直な感想を書きました。

なお、山崎主事が遺伝子組換えの専門家であるかどうかは、存じ上げませんが米国の遺伝子組換えのモンサントという企業の日本法人である「日本モンサント」という企業からは世界の遺伝子組換えの動向をレポートしたものがホームページに掲載されています。

EUは遺伝子組換えに反対をしてきましたが、最近は遺伝子組換え種子から守るために、GMフリーという囲い込み地域に従来の農産物を作付けする方法をとっていく動きがあるそうです。

なぜ、ヨーロッパの人々はこのように考えているのでしょうか？
安全だと考えているからでしょうか？
GM作物を望んでいるからでしょうか？

米国は小麦の遺伝子組換えを終えているそうですが、なぜ、一般圃場での栽培をおこなわないのでしょう？
２０００年に日本の農林水産省は米国の遺伝子組換え米の輸入を許可したそうです。
したがって、すでに日本では米国の組換え米が流通していると思います。

さらに、中国でも組換え米を栽培して日本に輸入されているという報道もされています。

食への不安感という言葉は、わたし個人としては、ほんとうは事実を国民に正しくつたえなければならない行政機関への不審感である。と思います。

少々、独断と偏見をもったお答えだったかもしれませんが。

わたしが、学校給食が始まった頃の米国小麦粉と脱脂粉乳のことを書いたことを記憶されていますでしょうか？
この話はNHKの特集で、当時の映像を交えたドキュメンタリーとして、放映されました。
その中で、戦後の日本では食料難で小麦粉もミルクもなく最初は無料で支援物資として送られてきた農産物でしたが、これはその後、日本が米国からの輸入農産物として占める割合が高くなっていく原因であったそうです。
つまり、米国は当初から、日本への農産物の輸出を考えての計画であったから。
という、見方もあります。（戦略てきな輸出攻勢）

日本人として、戦後６０年あまりたち豊な飽食の国と言われても、日本は自国で主食の自給ができるようにしておかなければ、どのような戦略がとれれても拒否できないのではないでしょうか？（ちょっと、横道でした）

>
> 新潟県山崎です。返事が遅れて申し訳ございません。
> 下記意見に対して一担当として回答しますが、少し遺伝子組換イネ栽培実験問題から離れ
> て、一般的な問題として視点を提示させてください。（皆さんの満足のいくものではない
> と思いますが…）
>
> 最近の社会では、様々な局面で「安全なのに不安」問題が多いように感じるのです。
> これらの問題に共通する特徴として、
> 　①　一見すると非常に危ないもののように感じるが…
> 　②　内容を科学的に分析・検証すると、実は安全性が高い（※）にもかかわらず…
> ③　普通の人々にとって、専門的な情報や事情に詳しくないか、日々の忙しい生活の中
> 　　　で、そういう込み入った情報を取り入れる気になれず…
> 結果として、マスコミの断片的な報道等を見て、大部分の人々は不安になり、社会問題化
> していく…という流れがあるように感じます。（※ちなみに、安全性の確認についても様
> 々なレベルが存在します。対象物の安全性そのものの確認であったり、対象物の安全性を
> 検証するための実験についての安全性の確認であったり…複雑ですね。）
>
> ただ、こうした「安全なのに不安」心理が社会の中に多く存在する→「即規制しよう」と
> いう性急な対応で本当にいいのかなーと思ってしまいます。そういう社会は過剰に防衛的
> な社会のような気がするのです。行政も過去に様々な失敗を犯しているので、格好いいこ
> とばかり言えないのですが…。
>
> 私個人としては、即規制ではなく、徹底した話し合いが必要なのではないか、と感じてい
> ます。島本さんも、投稿意見の下記部分で…
>
> > にもかかわらず、農林水産・環境省は国民の意見をあたかも無視するような説明会を開
> > 催して、なにも分らない者は黙っていろと言わんばかりの対応をして、県民の気持ちを
> > いら立たせている。
>
> とおっしゃってます。ある行政施策を実行するとして、その際、関係者が一堂に会し車座
> にでもなって、様々な資料を持ち込んで、様々なメカニズムを説明して、とことんまで話
> し合って、それで「地元住民等の納得が得られるかどうか」が最も重要なポイントではな
> いかなと感じます。
> 今回の条例に組み込みたいと思っているのは、（対象物の、あるいは、対象物の安全性検
> 証のための実験の）安全性が現在の科学水準で確認されたにもかかわらず、危な「そう」
> だから即規制という方向性ではなく、まさに、ある行政施策を策定実行する際の「とこと
> んまでの話し合い→納得」の部分でもあるのです。
> そういった部分で、もしご意見があればお聞かせください。
>
>
> >
> > 田村　様　　島本です。
> >
> > 山崎主事、田村様の行政担当者の方々への配慮も必要なのでは、と思いながらも一般県民として、あえて単刀直入に会話をさせていただいております。
> >
> > 泉田知事が報道で表明された中に、政策立案力の向上というお話があったかと記憶しています。
> >
> > 素人なりに、新潟県の県政に興味をもっていますが、国、都道府県、市町村との関係がこれから、どういう関係が日本に住んでいる人達にベストな関係なのか？という、大それた考えをしてみると、国とあえて対峙するような自治条例を作ることが将来にわたって良いかどうかは、さておいて、通常カルタヘナ法（生物多様性等・・・長いので）は、国民にとって不安を解消するための内容ではないため、以前からの遺伝子組換えイネの実験を新潟県の県民（農業者・消費者など）の中には不満が募っているのではないでしょうか？
> > そこで、北海道、岩手県、滋賀県、愛知県、東京都などは国の試験研究機関が所在していたり、東京大学大学院の実験農場が立地していたりする都道府県では新潟県が現在、直面しているような実験に反対する県民の意見が多く出てきました。
> >
> > 新聞などの過去の記事を検索すれば、状況は大体わかると思います。
> >
> > 読売新聞社などの遺伝子組換え作物についてのアンケートでアンケートをした６割くらいの国民は遺伝子組換え作物に不安感をもっていると報道されています。
> > なにも、新潟県民が科学リテラシーがふそくしていると、思わなくても日本人の半数以上は遺伝子組換え作物をのぞんでいないという結果がでている。
> >
> > にもかかわらず、農林水産・環境省は国民の意見をあたかも無視するような説明会を開催して、なにも分らない者は黙っていろと言わんばかりの対応をして、県民の気持ちをいら立たせている。
> >
> > まあ、素人の知識では技術的な内容を検討しろと言われても不可能に近い事ですが、
> > 国の法律が不備であり県民が困っている時には、都道府県はなんとしても県民のために、持てる力を十二分に発揮して、実情にそくした対応が図れるような施策を執ることが県民起点という事なのではないでしょうか？
> >
> > 地方分権という法律用語をよく理解していない者が、オコガマシイかもと思いますが、新潟県の施策は積極的な方針が臨まれていると思います。
>

登録者　山崎主事
日付　　2005-06-13 11:51:06
題名　　Re: 条例は言葉が難解！…について（県の一担当から回答）

島本　様

新潟県山崎です。返事が遅れて申し訳ございません。
下記意見に対して一担当として回答しますが、少し遺伝子組換イネ栽培実験問題から離れ
て、一般的な問題として視点を提示させてください。（皆さんの満足のいくものではない
と思いますが…）

最近の社会では、様々な局面で「安全なのに不安」問題が多いように感じるのです。
これらの問題に共通する特徴として、
　①　一見すると非常に危ないもののように感じるが…
　②　内容を科学的に分析・検証すると、実は安全性が高い（※）にもかかわらず…
③　普通の人々にとって、専門的な情報や事情に詳しくないか、日々の忙しい生活の中
　　　で、そういう込み入った情報を取り入れる気になれず…
結果として、マスコミの断片的な報道等を見て、大部分の人々は不安になり、社会問題化
していく…という流れがあるように感じます。（※ちなみに、安全性の確認についても様
々なレベルが存在します。対象物の安全性そのものの確認であったり、対象物の安全性を
検証するための実験についての安全性の確認であったり…複雑ですね。）

ただ、こうした「安全なのに不安」心理が社会の中に多く存在する→「即規制しよう」と
いう性急な対応で本当にいいのかなーと思ってしまいます。そういう社会は過剰に防衛的
な社会のような気がするのです。行政も過去に様々な失敗を犯しているので、格好いいこ
とばかり言えないのですが…。

私個人としては、即規制ではなく、徹底した話し合いが必要なのではないか、と感じてい
ます。島本さんも、投稿意見の下記部分で…

> にもかかわらず、農林水産・環境省は国民の意見をあたかも無視するような説明会を開
> 催して、なにも分らない者は黙っていろと言わんばかりの対応をして、県民の気持ちを
> いら立たせている。

とおっしゃってます。ある行政施策を実行するとして、その際、関係者が一堂に会し車座
にでもなって、様々な資料を持ち込んで、様々なメカニズムを説明して、とことんまで話
し合って、それで「地元住民等の納得が得られるかどうか」が最も重要なポイントではな
いかなと感じます。
今回の条例に組み込みたいと思っているのは、（対象物の、あるいは、対象物の安全性検
証のための実験の）安全性が現在の科学水準で確認されたにもかかわらず、危な「そう」
だから即規制という方向性ではなく、まさに、ある行政施策を策定実行する際の「とこと
んまでの話し合い→納得」の部分でもあるのです。
そういった部分で、もしご意見があればお聞かせください。

>
> 田村　様　　島本です。
>
> 山崎主事、田村様の行政担当者の方々への配慮も必要なのでは、と思いながらも一般県民として、あえて単刀直入に会話をさせていただいております。
>
> 泉田知事が報道で表明された中に、政策立案力の向上というお話があったかと記憶しています。
>
> 素人なりに、新潟県の県政に興味をもっていますが、国、都道府県、市町村との関係がこれから、どういう関係が日本に住んでいる人達にベストな関係なのか？という、大それた考えをしてみると、国とあえて対峙するような自治条例を作ることが将来にわたって良いかどうかは、さておいて、通常カルタヘナ法（生物多様性等・・・長いので）は、国民にとって不安を解消するための内容ではないため、以前からの遺伝子組換えイネの実験を新潟県の県民（農業者・消費者など）の中には不満が募っているのではないでしょうか？
> そこで、北海道、岩手県、滋賀県、愛知県、東京都などは国の試験研究機関が所在していたり、東京大学大学院の実験農場が立地していたりする都道府県では新潟県が現在、直面しているような実験に反対する県民の意見が多く出てきました。
>
> 新聞などの過去の記事を検索すれば、状況は大体わかると思います。
>
> 読売新聞社などの遺伝子組換え作物についてのアンケートでアンケートをした６割くらいの国民は遺伝子組換え作物に不安感をもっていると報道されています。
> なにも、新潟県民が科学リテラシーがふそくしていると、思わなくても日本人の半数以上は遺伝子組換え作物をのぞんでいないという結果がでている。
>
> にもかかわらず、農林水産・環境省は国民の意見をあたかも無視するような説明会を開催して、なにも分らない者は黙っていろと言わんばかりの対応をして、県民の気持ちをいら立たせている。
>
> まあ、素人の知識では技術的な内容を検討しろと言われても不可能に近い事ですが、
> 国の法律が不備であり県民が困っている時には、都道府県はなんとしても県民のために、持てる力を十二分に発揮して、実情にそくした対応が図れるような施策を執ることが県民起点という事なのではないでしょうか？
>
> 地方分権という法律用語をよく理解していない者が、オコガマシイかもと思いますが、新潟県の施策は積極的な方針が臨まれていると思います。

登録者　小泉英子
日付　　2005-06-13 09:47:51
題名　　Re: 食育のターゲット

はじめまして中条の小泉ですよろしく
私は食育という事で、15年と16年と地元の中学校で、「朝食の大切さとBMIについて」
という事で、寸劇を交えたりの講義と、調理実習を、食生活改善推進員の一人として参加しました。そのとき感じたことは、たくさんありました。
「朝食食べてきましたか」という質問でも、最初に行った学校では、半分近くの子供たちが食べてこないと回答し、びっくりしました。「家の人はなにも言わないの」と聴いても「何も」という答えが帰ってきてまた驚き、自分が学生のころは、そんなことはなかった気がします、そこで思ったのが、親にも食育がいるんだと思いました。
今年も別の中学校に、お願いに行ったところ、校長先生から生徒ではなく、父兄に受けさせてもらえないかと、要請があり、学校でも親の食育のことを考えているようです。
別のグループでは、子育て中の若いお母さん向けの、講習会を企画中です。

食の安全と言うことでも、子だもたちが調理自習で使った材料は、地元のものを使い、生産者の顔が見えて、よかったです。
今スーパーでも、生産者の顔写真入りのものが、あったりして、生産者としての自覚がもてるのでは。

登録者　舟橋正浩
日付　　2005-06-13 07:42:33
題名　　【議題】条例制定についての議論／関係者の責務及び役割

舟橋＠議事進行係です。
条例制定についての議論の次の項目に進みたいと思います。
＃フリートークや前の項目についての議論は平行します。

http://www.pref.niigata.jp/fukushihoken/seikatueisei/syokuinfo/topics/t050601.html

にて提示されている

新潟県食品安全条例（仮称）骨子案の検討素材（案）
http://www.pref.niigata.jp/fukushihoken/seikatueisei/syokuinfo/topics/pdf/t050601a.pdf

のⅣ 制定に向けた考え方の「関係者の責務及び役割」を皆さんと考えて行きたいと思います。

すでに、もっと広い関係者を絡めるべきというご意見もいただいておりますし
具体的に、「こういう関係者に、こう言う事をやって欲しい」というご要望や
「ご自分自身の立場から、こういう事ができる」という事をお寄せ下さい。

この議題は、週の半ばぐらいまで続けようと思います。
皆さんの活発な議論をお願いいたします。

登録者　舟橋正浩
日付　　2005-06-13 07:31:51
題名　　【まとめ】条例制定についての議論(その1)いままでのまとめ／投稿上の注意

舟橋＠議事進行係です。
この週末は皆さん大変活発な議論ありがとうございます。
条例名称、目的、基本理念に関しての議論
の目安日ということで、一度議論をまとめます。

これらに関する議論は平行していきますので、
今後もどしどしとご投稿下さい。

--条例制定に直接関わる話題----------------------------------

・条例名称案
　　・「にいがた食べもの納得条例」「にいがた食のセイフティー条例」(島本様)
　　・「雪国はつらつ条例」のように分かりやすいもの(竹内様)

・基本理念関連案
　　・「県民の健康保護が最も重要との視点」→
　　　　「県民の健康を阻害する要因を予防し、排除する視点」
　　・「県、生産者及び、県民の協働と相互理解が重要」→
　　　　農業、食品製造業、食品サービス業、有識者、マスメディア等
　　・責務をおう関係者にJAや普及センター（県？）、農業共済組合等
　　　を付加すべき(竹内様)
　　・「食と農の視点を重視」「農業生産県として、県民は、農業と
　　　食の安全に対する理解を深める」→
　　　　漠然とした表現なので、より詳細に項目別に明記した方が良い。
　　・「にっぽんの主食を大切にする新潟県農業はクリーンです」と
　　　　宣言できるような目玉（目標）を掲げるとよい
　　・「ちょっとおかしくない」その感覚を大切に(天明様)

・第三者機関
　　・岐阜県の「食品安全監視総監」（島本様）
　　・食の安全に関わる公的窓口の一本化（竹内様）
　　　　・ネット等を活用した、情報一本化(竹内様)

・素材案の言葉の難解さ／条例関連の言葉の難解さ
　　・分かりやすい表現が必要（ご意見多数）
　　・法規係による審査(山崎様)

・生産者の責務のありかた（滝沢様／山崎様）
　　・生産履歴の取り方(竹内様／滝沢様)
　　・予報情報の入手の現状(竹内様／滝沢様)

--条例制定に反映させたい考え方に関する話題------------------

・食等の安全の情報への接触の問題
　　・各機関の情報発信のあり方(竹内様、松延様)
　　・記事にして配信するメディアのあり方(竹内様、松延様)
　　・受け取る県民のあり方
　　　　・メディア情報との接し方一般(竹内様、松延様)
　　　　・科学情報を読み解く力(竹内様、松延様)
　　　　　　・実際の政策化される時の時代遅れな情報(竹内様)

・食育について
　　・食育をする対象：親が良い(田村様)
　　・学校給食は、経費削減が第一番の重要事項(島本様)
　　・給食は今後も文部科学省の学校教育課の体育を管轄する
　　　部署での取り扱いで良いかどうか(島本様)
　　・多くの国民（県民）に周知する方策＋重点的に教育(島本様)
　　・「作る」～「食べる」にいたる体験ができる場を(中沢様、柳田様)
　　・子供を生み育てる「母親」の食育（作る～食べる）を地域がサポート(中沢様)

・食と環境
　　・田圃が単なる米の生産現場なっている／本来は自然と触れ合う環境(田村様)

・ビジネスとしての食
　　・産地間競争者の立場からの新潟として戦略を(松延先生)
　　・条例といえども、世界に対する説明責任が自然に発生(松延先生)
　　・食文化もまず再検討(松延先生)
　　・商業と農業と学校が連携したまちづくり(名倉先生)

・その他
　　・ワークショップをやってみては？(田村様)
　　・よりグラフィカルな表現が必要(田村様)
　　・政策立案力の向上(島本様)
　　・この会議室のようなものが常にあると良い(竹内様)

---
ちなみに、発言の投稿は、メールの返信、もしくはサイトへの
ログインを使ってすることができます。
まだご発言されていない皆様には、自己紹介と、食の安心、
安全に対する想いやなどを、このメールに返信するなどして、
ご投稿頂ければと思います。

また、既にご登録頂いていて、うまく投稿できなかった方も
お手数ですが、以下をご確認下さい。
特に、メールで投稿する際の注意事項(注意事項の２)を確かめて
頂けると助かります。

以後、操作等、システムで不明な事があれば、議事進行係の
舟橋(funahasi@funahasi.com)まで、直接メール頂ければと
思います。

○皆様共通----------------------

１．自分の登録メールアドレスとパスワードを確認しましょう
http://pps.ni.tama.ac.jp/glm/niigata.html
の所から、「登録時に申請したメールアドレス」と機械のほうから送られてきた
「仮パスワード」もしくは、ご自分で再設定された「パスワード」を使って
ログインをお確かめ下さい。

○メールでのご発言の場合--------

２．メーラー(メールソフト)の設定をご確認しましょう
規約にあわせて、このシステムは添付ファイルでの投稿は禁止されています。
システムの都合上、HTML形式のメールは添付ファイル付きメールと認識されます。
テキスト形式のメールのほうに設定をあわせて下さい。
また、ソフトによってはシグニチャ（署名）に画像等利用できるものもありますが
こちらのほうも設定を解除して利用して下さい。

OUTLOOK EXPREESの方は下記のサイトなどを参考に設定をお願いします
http://www.conte.jp/ml/outlook.html

○ホームページからログインして発言される場合---

３．発言内容はテキストエディターで作るか直接打ち込んで下さい。
返信にせよ、新規発言にせよ、ワードやエクセル等で一度作ったものを、
コピーして、フォームに張り付けるのは避けて下さい。できれば直接
ご入力下さい。
どうしても事前に打ち込みたい場合は、テキストエディタ(「メモ帳」等)にて
事前に入力をお願いします。

４．返信ボタンは気をつけて下さい。
返信したい発言まで移動されて、返信する際は「返信」ボタンをすぐに
押すのではなく、その下にある、フォームに内容を書込んでから、
フォームの上にある「返信」ボタンを押して頂くか、フォームの下にある
「投稿」ボタンを押して下さい。

以上、お手数で恐縮ですが、ご確認の上、どしどしご投稿下さい。

※まだ、自己紹介されていない方も、どんどん投稿して下さい。
　もしうまく投稿ができないようでしたら、その旨、ご連絡下さい。

登録者　島本ひろみ
日付　　2005-06-12 22:05:12
題名　　有識者（Re: 【議題】条例制定についての議論／名称、目的、基本理念）

舟橋様

島本です。わたしが「有識者」とした中に、舟橋様は「大学の食関連教授」「農業試験場研究員」とか絞ったほうが分りやすいのではないか？という、ご提案でしたね。

私の話は、あちこちへと飛んでいて、自分でも分りにくいのですが、

愛知県は新潟県が参考資料として挙げている安心･安全条例という名称を使っていないですが、農林水産部農林総務課で「あいち食の安全・安心推進アクションプラン」（案）という形式で多分、新潟県の懇談会という形式に当たる段階で、愛知県内の複数の生活協働組合やＮＰＯなどよりのパブリックコメントを受けていたのですが、この団体等が県民にアクションプラン（案）へのパブリックコメントをするように呼び掛けていました。

それで、新潟県においても生活組合連合会等への参加を要請したら良いのではないかと思ったのです。

愛知県は、
「食と緑が支える県民の豊かな暮らしづくり条例」が平成１６年４月に施行され、
平成１７年２月に長期計画「あいち農林水産業ビジョン２０１０」に代わるものとして「食と緑の基本計画」を策定しています。

この愛知県の「食と緑の基本計画」は、新潟県の食の安全･安心条例（仮称）を作成において、示唆するものが大きいと感じています。

最初のころに、この「食と緑の基本計画」は絵や図解をふんだんに使用していて参考になるのでは、というお話を頂いていたのですが、なにしろ、知らない事ばかりですので、
のぞいて見るのが遅くなりました。

やはり、ほんとうに分りやすい視覚から情報が入ってくるような工夫は大切な手法ですね。こんなに、スゴイものを創るには、どうするのだろうか？と感心しました。

わたしが、面白いとおもうのは「いいともあいち運動」という名前の都市と農村の交流を図る施策のユニークな名前の付け方です。この「いいともあいち」とは、Eat　More　Aichi　Purodcuts（イート　モア　アイチ　プロダクツ）という発想が良いと感じました。
新潟県の条例を策定するときの参考になるのでは？

> 島本様
>
> 舟橋です。
> 少し細かいところですが、
>
> > 「県、生産者及び、県民の協働と相互理解が重要」とありますが、
> >県の自治条例を作成するのであるからそのとおりであるとは思いますが、
> >この中に、農業、食品製造業、食品サービス業、有識者、マスメディア
> >などをいれたほうが、広がりが伝わると思います。
>
> 多分、事業者というヒトくくりに「農業、食品製造業、食品サービス業」が
> 入っているので、分解したほうが分かりや巣のであれば分解したほうが
> いいですよね。
> と、同時に「有識者」というは、少し範疇が広いので、大学の食関連教授とか
> 農業試験場研究員とか、絞ったほうが分かりや巣のではないかと思います。
> ＃入れろという意味ではなくて、具体性があったほうが議論しやすいかと
> ＃思ったまでです。
>
> この辺も皆さんのご意見いただければと思います。
>

登録者　天明伸浩
日付　　2005-06-12 21:21:26
題名　　Re: [ppsniigata-FoodSafety]食の安全と科学と政策

天明です

下記の件ですが、イギリスのケント州で狂牛病が発生したのは１９８４-５年です。８２年に取り出せるとしたら不思議ですね。羊ではそれ以前から取り出せていたとは思いますが、それは牛ではないので狂牛病とは言わないはずです。
また、イギリスなどでは脳を食べず、普通の肉を食べていても解体方法によって人に感染しています。

イギリス政府がBSEといったのは１９８７年です。そしてイギリス政府が１９９６年３月に感染牛から人間に感染したと発表しています。

利己的遺伝子の件も、遺伝子組み換えで入った遺伝子が勝手に増えるのではなく、その「組み込む前の遺伝子＋組み込まれた遺伝子」が増える性質があるので、組み込まれた遺伝子は広がっていくということを言っています。広義の意味で取りすぎといわれれば確かにそうかもしれません。しかし遺伝子は化学農薬などと違って分解していくばかりでなく自己増殖します。
イネも交雑するのでいつのまにか大部分のイネに他の種の遺伝子が組み込まれているという事態も考えられます。現に日本のナタネ、トウモロコシの原種などはひどいことになっています。イネではそのスパンが長く時間が掛かるだけではないでしょうか。

科学や科学者を全否定する気はありませんが、科学者は自分の実験や地位のために事実を客観視しないことが良くあります。また科学自体も限界があります。さらに今回の北陸センターの情報提供の状況を考えるとわざとミスリードすることも考えられます。その辺りを解決するためには様々な意見を聞く場でじっくりと判断するという竹内さんの意見には大賛成です。

食という命につながるテーマでは直感を大切にし、伝統的な食事を尊重していれば、BSEのようなことは起こらずにすんだのではと思っています。

>
> たとえば、狂牛病についていえば、ウイルスのせいかもしれないと言われていたこの病気の原因がタンパク質だと取り出してみせたのが1982年です、この病気とよく似た病気が羊にもヒトにももちろん牛にもあって、「主に脳の共食い」でうつるようだといわれていたのはそのさらに10年以上前です。ですから私は15年ほど前のグルメブームの中でも決して子羊、子牛の脳みそ料理は食べませんでした。でも変異型の狂牛病がヒトに確認されてやっぱりねと思った人は少ないでしょう。急に科学で分からなかったことが襲ってきたと言う印象の人が大半だと思います。
>
> 利己的な遺伝子についての誤解もそうです。この説が示されたのは1976年、もとは同じような遺伝子を持った、社会や群れをつくる生き物の行動を説明する学説だったものが「その行動に影響を与えるかどうかも分からない数個の遺伝子を組換えた生き物も遺伝子の命令で勝手に広がるはずだ」というまるで遺伝子に魂でもあるかのような誤用のされ方をするようになったのはつい最近です。この学説が特にヒトやサルなどの、自分以外の相手に利益を与える行動について説明ができなくて、直感的におかしな方向に修正をしているところだという話は一般の人はほとんど知らないはずです。
> ちなみに遺伝子組換えで化け物が作り出されてはいけないのでちょっと実験を待ってみようという科学者たちが国際的に約束して実行したのは1970年ですね。この動きはどこの国でも政策にまではなりませんでした。
>
> 遺伝子組換え農作物・高等動物が政策の上で世の中に広げようとする今、それが安全なのか？科学的にってのは信用できるのか？疑問を呈する人がいるのも無理はないと思います。条例骨子案IV　第２（８）調査研究の推進　が具体的に何をさすのかわかりませんが、調査研究の経過、結果は審議会のような狭い集まりだけで検討されるのでなく、広く県民がみて意見を寄せることのできるような情報になる仕組み、例えばこの会議室のようなものが常にあると良いと思います。
>
> --
> 食品安全条例制定に係る県民会議室
> http://pps.NI.tama.ac.jp/niigata/ppmenu.cgi?board=846164133
> 新潟県庁／食の安全インフォメーションWeb
> http://www.pref.niigata.jp/fukushihoken/seikatueisei/syokuinfo/
>
>
>

登録者　舟橋正浩
日付　　2005-06-12 19:19:46
題名　　リテラシー関連情報（松延先生のご発言を受けて）

舟橋です。
松延先生ありがとうございます。
若干補足的情報を。
＃食の安心安全とはかなりそれますが...。

> また日本にはまだジャナリスト養成専門大學院が少ないが早稲田大では科学ジャーナリスト養成科を持つ大學院が近くスタートするとかだあるがこれなどは大いに歓迎したいと思います。

ちょっと毛並みは違いますが
北海道大学では、科学技術コミュニケーター養成ユニット
http://fox44.hucc.hokudai.ac.jp/~scicom/
という取り組みをはじめるそうです。
すこしづつ、科学技術と一般市民を結ぶ活動は増えてはいるようです。

> ３）大きく違うのは、米国では対メヂア教育が熱心であり、TV番組などマスコミに過大に影響を受けないように、客観的に判断しうる能力を付ける事が大事であると市民としてまた成人になっても騙されたりしないようにする［MEDIA　LITERACY］メヂア・リタラシイ教育が高校などから社会科教育として活発であります。

少し切り口が違うのですが、文部科学省から興味深い報告書が出ています。

「子どもとテレビゲーム」に関するNPO等についての調査研究
http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/04033001.htm

「子どもとインターネット」に関するＮＰＯ等についての調査研究
http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/030301.htm

「子どもとテレビ」に関するNPO等についての調査研究
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/14/04/020409.htm

余談ですがアメリカにいたっては、CATVが地域住民に1チャンネル開放して
住民が自ら報道してしまうということを法律で保証しています。
＃最近は、日本でも近い活動は増えてきていますが。

メディアに関する文化がかなり違うのは確かなようです。

登録者　竹内睦
日付　　2005-06-12 18:03:25
題名　　食の安全と科学と政策

こんにちは　竹内です

私も食の安全の考え方については舟橋さんが示されたものに近い考えを持っています。しかし、普段なにげなく食事をされているなかでは「お店で売っているのだから安心なんでしょ」という大前提の方々もいられるので「寝た子ではいられないのよ」と起こすことは勇気がいりますね。その意味で、この会議室は勇気のある、有益な場所になってほしいです。

私は趣味で科学雑誌を学生時代から読んでいますが、行政の示す政策に係る科学情報はだいたい20～30年遅れて、しかも害が起きたり、実際国民がものに触れる直前まで前触れがほとんど無くくるので面食らうことがおおいとおもいます。

たとえば、狂牛病についていえば、ウイルスのせいかもしれないと言われていたこの病気の原因がタンパク質だと取り出してみせたのが1982年です、この病気とよく似た病気が羊にもヒトにももちろん牛にもあって、「主に脳の共食い」でうつるようだといわれていたのはそのさらに10年以上前です。ですから私は15年ほど前のグルメブームの中でも決して子羊、子牛の脳みそ料理は食べませんでした。でも変異型の狂牛病がヒトに確認されてやっぱりねと思った人は少ないでしょう。急に科学で分からなかったことが襲ってきたと言う印象の人が大半だと思います。

利己的な遺伝子についての誤解もそうです。この説が示されたのは1976年、もとは同じような遺伝子を持った、社会や群れをつくる生き物の行動を説明する学説だったものが「その行動に影響を与えるかどうかも分からない数個の遺伝子を組換えた生き物も遺伝子の命令で勝手に広がるはずだ」というまるで遺伝子に魂でもあるかのような誤用のされ方をするようになったのはつい最近です。この学説が特にヒトやサルなどの、自分以外の相手に利益を与える行動について説明ができなくて、直感的におかしな方向に修正をしているところだという話は一般の人はほとんど知らないはずです。
ちなみに遺伝子組換えで化け物が作り出されてはいけないのでちょっと実験を待ってみようという科学者たちが国際的に約束して実行したのは1970年ですね。この動きはどこの国でも政策にまではなりませんでした。

遺伝子組換え農作物・高等動物が政策の上で世の中に広げようとする今、それが安全なのか？科学的にってのは信用できるのか？疑問を呈する人がいるのも無理はないと思います。条例骨子案IV　第２（８）調査研究の推進　が具体的に何をさすのかわかりませんが、調査研究の経過、結果は審議会のような狭い集まりだけで検討されるのでなく、広く県民がみて意見を寄せることのできるような情報になる仕組み、例えばこの会議室のようなものが常にあると良いと思います。

登録者　竹内睦
日付　　2005-06-12 16:23:48
題名　　Re: 食育のターゲット　ネット世代に

こんにちは　竹内です

学校の授業（総合学習など）や給食を通じて食べ物の履歴書やそれに関わる人たちのことを学ぶことはひとつの手段として重要だと思います。教育を受けるという行動に限定して考えると、これは受け身からもっと積極的になることを期待しての食育、と言っては狭すぎるでしょうか。

まわりを見回してみますと、加工された食品に何か疑問があるときは、消費者相談センターや買ってきたお店、保健所など情報を求めて県内外の消費者があたるという仕組みがあります。これは消費者が積極的に動く食育とは言えないでしょうか。

そして加工されていないお米、野菜、お肉、お魚に疑問をもったらやはり消費者相談センターや買ってきたお店、保健所などに相談を持ち込む。これからは生産履歴というものが県の農産物には示されると言うことですから、県の農林水産部のどこかに持ち込むこともできると言うことですね。

私の考えは、それらの窓口が連携していると相談の手間が楽にならないか、ということです。足を運んでたらい回しにされたら、まあ３回と同じことはしなくなるのではないかと思います。でも不満は、不信はたまり続ける。安心はできず、安全はどこにいったのか、となります。インターネットで調べても、相互に連携して情報を共有していると言うことはあまりないようですね。

縦割りで組織の違う窓口が連携すれば、少なくともどこに行ったら情報が手に入りそうなのかわかるようにはならないでしょうか。そのために各窓口を持つ組織同士がどんな情報がどこにありそうかということを共有する仕組み、たとえばネット上で消費者の疑問データベース、それに対する情報データベースを連携させる、というようなものを提供してもらえないかと希望します。

登録者　舟橋正浩
日付　　2005-06-12 11:41:29
題名　　食の安全と食育（Re: 食育のターゲット）

舟橋です。
昨日今日と九州は福岡県久留米市におります。

偶然、この地域で食と職にかんしていろいろと活動されている方と
お話しする機会があり、その中で、食の安全（安心ではなくて）と
食育の関係について、ひとつの考え方を教わったので、参考までに
投稿いたします。

大前提：絶対安全な食はない。
　　　　（どんな有機農法でつくろうとも無農薬でつくろうとも
　　　　在来種でやろうとも、絶対安全というのはないのだそう
　　　　です。あくまでひとつの考え方として受け入れてください）

その上で、食の安全を確保するために

１．伝統的な食を教える
　　　地域に伝わっている伝統的な食というのは、長い年月を経て
　　　健康を害することがなかった（もしくは少なかった）という
　　　食経験があるので、漠然とものを食べるよりも、高い確率で
　　　安全なはず。

２．科学的な食を教える
　　　とはいえ、現代の食事、食卓（食じゃなくて）環境は
　　　あまり地域での食経験が蓄積されていないものが多い。
　　　＃地域外の珍しい食材、各種添加物、サプリメント等々
　　　こうしたものは同じ年月を経て食経験を得るのはできないので
　　　やむを得ず、科学的な判断が必要なので、それにおいて
　　　きちんとした食と健康に関する科学的知識を教える。

という２本柱がいいそうです。

おまけ
この話をしたときに、名倉先生がおっしゃるような植育、というのは
ニート対策にてきめんの効果があるというお話をいただきました。
こちらは食の安心と少し外れますが。
　　　

登録者　天明伸浩
日付　　2005-06-12 06:19:06
題名　　科学的ではなく、普通の感覚で主張できる条例をお願いします

上越市の百姓の天明です。

遺伝子組み換えは本当に安全なのでしょうか？科学的には安全と言われる方が多いのですが、多くの疑問があります。

BSEの経緯を見れば簡単です。現在ではタンパク質である異常プリオンが原因であると科学的に言われていますが、ちょっと前まで科学的にはそんなことは言っていませんでした。タンパクは熱を通せば形も変わるし安全であると言っていたはずです。まして牛の病気が、その肉を食べて人にうつるなどというのはありえないと言われていました。

でも一般の人の感覚で「肉骨粉をえさにすると、共喰いでやばくない」　「その変な病気の牛の肉大丈夫」と考えてしまいます。でも科学的にそれを証明することは出来ませんでした。

またブラックバスの輸入の時もそうです。日本では１９２５年に８０匹前後のブラックバスを神奈川県の芦ノ湖に放しました。それが百年もたたないうちに全国に広がって生態系を壊しています。最初は芦ノ湖は閉じているから大丈夫。全体から見たらほんの少しだから大丈夫。と言って放したようです（当時から危険であると主張した人もいたようですが、科学的に証明することは出来なかったようです）。
結果的に大変なことになっています。しかしその当時、現在のようになることを証明することは不可能です。

遺伝子組み換えで出来るものは新たな遺伝子です。遺伝子には自己増殖したがるという性質（利己的な遺伝子）の性質があります。「組み換え遺伝子」を野に放てば、あっという間に広がってしまいます。

まして食べもの、なかでも主食であるコメなどでは「ちょっとおかしくない」その感覚を大切にするべきではないでしょうか。

新潟の今回の条例では、不安のある食べものや不安な作物ははやめとこう、そんなことをきっぱりと普通の感覚で主張できる条例になると良いと思っています。

登録者　田村務
日付　　2005-06-12 03:07:57
題名　　Re: 条例は言葉が難解！…について（県の一担当から回答）

島本様から、県の政策について、積極的な取り組みをとご指摘がありましたが、同感です。

　条例は、方向性、枠組みやベースとしてとても重要ですが、政策はより重要と思います。私はよりよい政策が県民の幸せを生み出すとの信念を持っています。残念ながら、組織の中で、１つのテーマについて、政策立案競争をするシステムが無いことも、良い政策が出にくい１つの原因かとも思います。ですから、こういった県民の意見の場やパブリックコメントは、政策に影響を及ぼす重要な場と考えています。

拝田様から紹介いただいた、北海道の取り組みは、私もとてもすばらしいと思います。北海道の食への政策展開は、多面に及びかつ良く考えられており、参考になります。
http://www.pref.hokkaido.jp/nousei/ns-rtsak/index2.html

島本さんから「岐阜県食品安全行動基本計画　「県民からの質問・要望等と県の回答」」についてご紹介がありましたが、北海道の
■「食の安全・安心条例（仮称）案の骨子」及び「遺伝子組換え作物の栽培等に関する条例（仮称）素案について」に係る道民意見の募集結果の公表について
http://www.pref.hokkaido.jp/nousei/ns-rtsak/shokuan/shoku-joureiikenkekka.pdf
についても、とても参考になります。
遺伝子組み換え農産物については、両者の意見が出ていて更に考えさせられます。
生産者の方の意見も多く、参考になりました。
Yes!クリーン表示制度なども、生産現場のコスト労力なども意見がありました。

>
> 田村　様　　島本です。
>
> 山崎主事、田村様の行政担当者の方々への配慮も必要なのでは、と思いながらも一般県民として、あえて単刀直入に会話をさせていただいております。
>
> 泉田知事が報道で表明された中に、政策立案力の向上というお話があったかと記憶しています。
>
> 素人なりに、新潟県の県政に興味をもっていますが、国、都道府県、市町村との関係がこれから、どういう関係が日本に住んでいる人達にベストな関係なのか？という、大それた考えをしてみると、国とあえて対峙するような自治条例を作ることが将来にわたって良いかどうかは、さておいて、通常カルタヘナ法（生物多様性等・・・長いので）は、国民にとって不安を解消するための内容ではないため、以前からの遺伝子組換えイネの実験を新潟県の県民（農業者・消費者など）の中には不満が募っているのではないでしょうか？
> そこで、北海道、岩手県、滋賀県、愛知県、東京都などは国の試験研究機関が所在していたり、東京大学大学院の実験農場が立地していたりする都道府県では新潟県が現在、直面しているような実験に反対する県民の意見が多く出てきました。
>
> 新聞などの過去の記事を検索すれば、状況は大体わかると思います。
>
> 読売新聞社などの遺伝子組換え作物についてのアンケートでアンケートをした６割くらいの国民は遺伝子組換え作物に不安感をもっていると報道されています。
> なにも、新潟県民が科学リテラシーがふそくしていると、思わなくても日本人の半数以上は遺伝子組換え作物をのぞんでいないという結果がでている。
>
> にもかかわらず、農林水産・環境省は国民の意見をあたかも無視するような説明会を開催して、なにも分らない者は黙っていろと言わんばかりの対応をして、県民の気持ちをいら立たせている。
>
> まあ、素人の知識では技術的な内容を検討しろと言われても不可能に近い事ですが、
> 国の法律が不備であり県民が困っている時には、都道府県はなんとしても県民のために、持てる力を十二分に発揮して、実情にそくした対応が図れるような施策を執ることが県民起点という事なのではないでしょうか？
>
> 地方分権という法律用語をよく理解していない者が、オコガマシイかもと思いますが、新潟県の施策は積極的な方針が臨まれていると思います。
>

登録者　名倉弘二
日付　　2005-06-12 01:52:51
題名　　食育・植育紙芝居の農家のおばちゃんの紹介（Re: 食育のターゲット

　こんにちは、まちづくりの専門家として参加させて頂いております。
ケイプランの名倉です。
　議論も盛り上がってきていますね。田村様、竹内様、中沢様、柳田様、
島本様の食育への厚い思い、そして、柳田様の産直活動体験のお手
伝いされている様子など頭がさがる思いで拝見しております。
　皆様方の食育という発言を伺っておりまして、安城でもがんばっている
農家のおばちゃんをご紹介したくなりました。直接、条例につながるもの
ではないかも知れませんが、何かのヒントにでもなればと思い、一息つき
ながらお読み頂けましたら幸いです。（少し長いですが、ごゆっくりと）

　その農家のおばちゃんは、６０代半ばで、食育、さらにそのおばちゃんの
造語の植育という観点から子供たちに地元の食を伝える食育の紙芝居を
しています。幼稚園、保育園、小学校、商店街のイベントなどでしています。

　その方との出会いは、２年前の安城の食と農を考えるワークショップに参加
頂いたことがきっかけです。田村さんの発言のなかでワークショップという話
題も出ておりましたが、ワークショップとは、顔を合わせての出席者全員参加
型の意見交換・情報交換のことで、その時は、生産者、商業者、市民から数名
ずつ、そして、農業高校、JAなどの方など総勢１７名でわいわいがやがや話し
合いました。
　初めは、いい大人が子供のようにやれるかという雰囲気がありましたが、
やってみると皆、童心に返ったように、様々な発見があったようで、連帯感
仲間意識もできて、最後終わる時には、さらに継続発展できるといいという
話までいきました。ワークショップを終えて、最後に生産者の方々が、消費
者の方たちが、私たち生産者以上に農業の良さ、農村の風景、食の安心、安
全をもとめていることを感じましたとおっしゃったことが記憶に残っています。
　やってみるとワークショップは楽しいものですので、せっかく、この電子
会議で出会った皆さんも、電子会議終了後にでも、産直活動体験の企画実行
ワークショップでも立ち上げられると面白いかも知れませんね。

　今回のこの電子会議に、商店街（商売人）の方が参加されていらっしゃるかも
知れませんが、私は、「農がまちを救う」という視点をもっています。今、中心
市街地商店街は、元気のないところが多いです。これまでの中心市街地の活性化
というものは、中心市街地の範囲内だけでいろいろと対策を考えてきました。
しかし、結果は闇雲にイベントをいくら打っても、空き店舗対策に多額の投資を
しても市街地再生につながっていないのが現状です。
　中心市街地というのは、「周辺」があってこそ、はじめて「中心」になりま
す。これからの中心市街地の活性化というのは、周辺の「農業」なり「学校」
など、地域を巻き込んでいくことが重要と考えています。私が目指しているま
ちづくりは、商業と農業と学校が連携したまちづくりです。それだけ、農業と
いうものが重要と認識しています。
　安城の商店街のお祭りには、先ほどの農家のおばちゃんたちも紙芝居に来て
頂いております。商店街と農業、学校などの連携が垣間見られます。
下記のページで産直と食の紙芝居をしている写真がご覧頂けますので、よかった
ら覗いて下さい。ちなみに、先ほどから紹介しているおばちゃんは、その時は、
農業キャラクターの米太郎の着ぐるみの中に入っていて写真には写っていませ
ん。紙芝居をして、さらに着ぐるみまで着て、芸達者の方です。
http://www.townnet.com/tsunagu/sankus6.html

　だいぶ、前置きが長くなってしまいましたが、その農家のおばちゃんにパネ
ラーとして参加いただきました「安城の“食”と“農”を考えるシンポジウム」
におけるおばちゃん語録を最後に紹介します。
下記のページでシンポジウムの模様を載せていますが、おばちゃんは、一番上の
画像の左から３番目に座っています。小さくて見えずらいですが・・・
http://www.townnet.com/tsunagu/colam124.html

最後にそれでは、おばちゃん語録を紹介します。私自身聞いていて感動しまし
た。農家は子育てに向いているという話し合いの流れになかで「農家は、地な
らしをして種をまいて、それから育成して、養生して、収穫してというのは、
やはり子育てと同じではないかと考えています。子育てもそうだけど、台風が
きたり、異常気象などで農家もたいへん・・・・子供たちに、けっしてお米が
すらすらすらっと出来たのではないのだよということを知ってほしい・・・」
　この流れのなかで、おばちゃんの食育ならぬ植育という造語が出てきて、次
のように述べています。「植物を通して、子供たちを育てるというのが私の役目
ではないかと思っています。植育は、食の方の食育にあやかりまして、私が当て
字したものです。植物を使って、教育するという「植育」という言葉です」

　今の多才な活動をしておばちゃんの原点となる部分の話もあり、「農業をやる
きかっけとなったのが、それまでOLをしており、たまたま好きになった人が農家
の長男であったことです。昭和３０年代結婚した際、会社の送別会をやってもら
った時、なんだおまえ百姓に嫁に行くのかと言われ、その時の悔しさ、泣けて泣
けてしかたなかったです。でも、進士先生の百姓といのは、いろいろな能力を
もっている人という話を聞いて自信をあらためてもつとともに思い出しました」

　補足として、このパネルディスカッションの前に東京農業大学の進士学長に
講演頂き、その中で、「百姓というのは差別用語ではなく、進士先生は、「百は
たくさん、姓は苗字なのです。アメリカでは、カーター大統領のカーターは郵送
屋さんという意味で、カーペンターなどみんな大体、苗字は職業を表している。
百姓というのは百の職業があってできることです。土のこと、天候のこと、肥料
のこと、農機具の道具のことなどたくさんの能力がないとできない仕事、それが
農業です」ということをおっしゃいました。

長々となって失礼いたしました。最後までお読み頂きありがとうございました。
皆さんの知恵を結集して、新潟という地域特性を生かした条例ができること
を願っております。
～・～・～・～・～・～・～・～～・～・～・～・～・～・～・～・
有限会社　ケイプラン　　代表取締役　名倉　弘二
地域住民の視点に立ったまちづくりのプランニング＆コーディネーター
〒446-0001　愛知県安城市里町石橋24-29
TEL：0566-96-3025　FAX：0566-96-3035
mailto:tsunagu@tcp-ip.or.jp
まちづくり情報満載のホームページ「ホッと空間　Nagura's　Home」
http://www.townnet.com/tsunagu/index.html
メールマガジン「地域・まちづくり情報＆コラム」も発信しています。
～・～・～・～・～・～・～・～～・～・～・～・～・～・～・

登録者　松延洋平
日付　　2005-06-11 21:05:05
題名　　ビジネス戦略としての食品条例
添付　　 TMP.htm

　ご要望に応じて説明いたします。

　（1）遺伝子組み換えについて非常に簡単に括れば、まず産地間競争者の立
場からの新潟として戦略を考えざるを得ない面がありますね。このような経済
的な分析を一度はっきりするべきでしょう。

　県の農業、特に米の商品生産販売経営戦略を宣言し「その立場に立った条
例」という風に割り切って行く方法が一つあります。

　これは「恵まれた新潟のエゴ」といわれようが、徹底した県の立場を貫いて
いくやり方です。

　米は、長年にわたって消費が落ち続けており、また激しい品質競争のなかに
あります。これは中国でも同様の面があり、であるから海外に急速に米の輸出
市場が生まれつつあることが其れを立証しています。これがいつまで続くかは
猶問題無しとはしませんが、当面需給が大幅に緩んでいるのは厳しい現実で
す。

　（2）そのなかで新潟の恵まれた独自の立場が有り得るでしょう。それは行
政トップと生産者団体等の方々の選択の問題です。

　その立場に立つと、高付加価値農業と、その高イメイジ商品性（安全性、特
に有機、農薬は少ない、美味性、産地銘柄、伝統文化イメイジ等）をフルに活
用した農業が有り得るので、それを法制度の形で担保して行く条例の在り方が
あるという訳です。

　（3）さて、条例には消費者が重要な要素として入っていますが、それは県
の消費者でしょうか、全国の消費者でしょうか？

　また条例といえども、世界に対する説明責任が自然に発生します。外国から
の風当たりといってもよいでしょう。北海道の条例に対しての批判は外国で良
く聞かされました。一つは、作物の種類体系が外国に近いということもありま
す。

　新潟はまず主力は稲でしょうから、仮に北海道と同様の条例になったとして
も、稲は比較的に言えば欧米の本流作物ではなく、その理由の説明はより容易
であり、風当たりは防ぐことができるでしょう。

　（4）私自身が、説明を求められて答えられないのは、「何故、米国でも小
麦でも遺伝子組み換えが遅れているのか、それは主食（?!）だからか」「最
近、モンサントが稲の組み換えを遅らしてきているという理由は如何」という
ことです。どなたかに教えていただきたい事であります。（すると大豆は問題
ですね。）

　科学の立場から見れば、遺伝子組み換えの威力効果は、非常に大きいものと
信じていますし、その世界で多くの問題に貢献しうる潜在的能力は絶大です。
敢えて言えば、日本は途上国の食と農業の問題への貢献という見地からの取り
組みに遅れていないでしょうか？

　（5）しかし他方で言えば、他の先端技術、IT、メカトロニクス、GIS、等々
も、農業と食に対して大きな可能性を提供してくれます。さらに県が持つ資
源、たとえば水資源に加えて、協力を期待できる食品産業、優れた研究・検査
機関、海外にも受け入れられる食文化もまず再検討してみる必要があります。

今回はとりあえずここまで

登録者　山崎主事
日付　　2005-06-11 17:47:18
題名　　Re: 食育のターゲット（県の回答）

新潟県　山崎です。

田村様、島本様、中沢様、柳田様、ご投稿ありがとうございます。

確かに、お子さんをお持ちの親御さんにとっては、非常に関心の高い問題
だと思います。

食育については、食に関しての正しい理解から、未来ある子供たちにどん
な種類の食環境を提供するか、といった食文化まで（勿論、成人の食生活
についても…）多様に含んでいます。

とすると、田村様がおっしゃるように、小さなお子様をお持ちの若いお母
さんたちを対象に（いや若いお父さんたちも巻き込んで）食育を提供する
試みは、子供と大人への効果をきたいできそうですね。

また、中沢様の意見から、地域社会のあり方も深く関わっているようです。

島本様がおっしゃっるように、学校の中での位置づけをどうしていくか、
引き続き考察していくのも、大事な視点ですよね。

今拝見しましたが、柳田様の意見も食育の重要な要素の一つです。

今、山崎の方で関係各課へ専門意見を求めていますので、皆さん引き続き
この問題について討議していただけたら幸いです。よろしくお願いします。

> こんにちは、中沢です。
> 近頃は会議室を覗くと私のような勉強不足の者には「ほー」とか「へー」とか、
> 皆さんの高度な発言内容に感心のため息ばかりで少々参加しづらかったのですが、田村さんが寄せられていた食育に関するコメントはちょうど我々の世代に関して
> 言っておられるようでしたし、私も食に関心が向き始めたのは子育てを通してですので投稿します。
>
> うちには保育園児と乳児がおりますが、上の子は民放の子供番組の合間に流れる
> ファーストフードやスナック菓子、加工食品のコマーシャルを見ては、
> 「今度あれ食べたい」「これ買って！」の連発で私もいちいち返答するのに
> うんざりするほどです。
>
> 幸い我が家は農家で、子供も現場に連れて行って収穫などもさせますので
> テレビやスーパーマーケットの中だけが食の世界だとは思っていないようです。
> 近所の家々も皆同じような環境にあります。そして地元小学校の給食には
> 地域の農家の野菜やきのこを使ったメニューも月に数回あります。
>
> もし私自身、嫁いだのが魚沼ではなくて都会の真ん中であったならば
> 食に対する考え方、食生活など今とは全く違っていたかもしれないと思う
> ことがよくあります。
>
> 植物が種から芽を出し、葉を茂らせ花を咲かせ実をつけて枯れていく。そして
> 土に還って・・・その循環の中の「葉」や「実」や「根」などの部分だけを
> 取り出して人は食したりする訳ですが、出された「部分」だけを見て食べるのか、
> その背後（循環）まで想像力を働かせて食べるのかでは何かすごく違う気が
> します。そして体験なくしてはなかなか想像力も働きません。
>
> 地域の宝である子供たちに農作業の体験をさせることは「食」を考えるだけでなく
> 社会・経済・環境・生命を考えてもらう上でとても有効なのではないでしょうか。
> もちろん、子供だけではなく「人間が自然の一部」であることを忘れかけそうな
> 親たち（大人）にとっても農作業を含めた「食育」は「何かに気付く」良い機会にはならないでしょうか。
>
> そういった「作る」～「食べる」にいたる体験ができる場がいろんな地域で
> 増えていくと面白いと思います。
> 保育園・幼稚園・小・中・高校などで「作って食べる体験」をどんどん授業に
> 取り入れたり遠足のコースに入れたりして、そういった「場」を必要とする人々が増えてくると遊んでいる土地、元気の無い農家に活気も生まれるのではないでしょうか。
>
> 「食」を大切にすることは「自分自身」を大切にする事。
> 田村さんがおっしゃるように、子供を生み育てる「母親」の食育（作る～食べる）を地域がサポートして行い、そういう知識を持った家庭・学校・地域が子供たちに対して「食の大切さ」を感化することで将来の賢い「生産者」「従事者」「消費者」を育てていくことにもなるのだと思います。
>
>
> > 田村です。安全と安心でたくさんの意見が出てとてもうれしく思っています。
> >
> > 条例の中身の議論に入ってきているなかで、すこし逸れますがすみません。
> > 政策議論も重要かと思いますので。
> >
> > 　県民参加をいかにするかも難しいところと思います。
> > 　私は、食育の対象について提案します。
> >
> > 　食育は学校給食でも大事ですが、人間が一生の中で、食に関心をもつのはいつ頃でしょうか？
> > 　小学校や中学校の給食で、食育を受けたとしても、その後、知識や習慣が継続されるでしょうか？反抗期あり、受験ありで、そんな知識はすぐに吹っ飛んでしまいそうです。
> >
> > 　私は、子供を生んで、育てていく過程、特に小学校前までの母親は、ターゲットとして非常に有効だと思います。自分が食べるものより、子供に食べさせるものにかなり気を遣うのがこの頃で、食への関心が高い頃と思います。
> > 　母親は、家庭の中の栄養士・食品衛生責任者となっているわけですから、保育園などで母親を対象に食についての教育を行うことは、いろいろな面（衛生、栄養、安全）で食に関する効果が上がるのでないかと思います。
> > 　

登録者　柳田千佳子
日付　　2005-06-11 17:41:17
題名　　Re: 食育のターゲット

柳田です。
中沢さんの投稿を読ませていただき、小さい頃を懐かしく思い出しております。農家でしたので、農作業の手伝いは当たり前でした。（嫌々の手伝いもありましたが）ここ数年、田植えなどの産直体験活動の手伝いをしていますが、例年少なかった田植えでは、過去最高の参加者でした。感想では、「大勢の人と食べるごはんがおいしかった」「上手にできなかったけど楽しかった」「土がぐちょぐちょしていたけど気持ちよかった」などが寄せられました。ひとつの実体験で得られたことが様々なところへつながっていくように感じています。小さな子どもさんをつれて家族で参加されて、それから人とひとのつながりができていっているようにも感じています。
情報が飛び込んでくる現在、このような様々な体験に参加してくれた子ども達が、情報をきちんと取捨選択してくれるようになればと、こども達の成長に大きな期待を抱いています。
中沢さんが書かれているように「人間が自然の一部」ってことをきちんと認識すれば環境にも配慮した行動が取れるのではないかとも思っています。
わたしも「食育」で「体験活動」と言うのも盛り込んでほしいと思ってます。

登録者　山崎主事
日付　　2005-06-11 17:11:38
題名　　会議室をテーマ別ジャンル分けしよう！について…（県回答）

新潟県　山崎です。

活溌な議論をしていただき、参加者の方々には感謝申し上げます。
もし今当電子会議室をご覧になっている方で、何か発言してみたい！と感じた方がいらっしゃいましたら、どうぞ気軽に発言してみてください。

テーマごとにジャンル分けしたらどうか？と意見が出ておりますが、どうしようかな、と少し考えているところです。というのも、あまりにテーマごとに細分化しすぎてしまうと、これから参加されようとしている方が、逆に、混乱してしまう可能性もあります。
現に、島本様ご提示の岐阜県のジャンル別意見表は、下記竹内様ご意見にもあるように…

> 教えていただいたページに行って見ました。190件ほど出された意見を整理された
> ものなのですね。よくみるとどうも意見交換会、つまり生の人同士のやり取りを
> まとめたものなのですね。

というように、『岐阜県食品安全行動基本計画』の策定に当たり、県内各地で開催した県民との意見交換会で頂いた意見をジャンル別にまとめ直したもののようです。ですので、テーマ別細分化よりも…

①　私が条例の各パーツについて、順次、説明と意見募集を入れていきます。
②　そこに対して、参加者の方々から意見を投稿していただきます。
③　ただし、現在議論進行中の箇所とはまったく関係のないパーツについても、少しでも感じることがあれば、どしどしご意見ください。
④　また、食の安全安心との関連問題だけど、条例からは少し離れているトピックについても、ご意見していただいてかまいません。

という流れでいきますので、よろしくお願いします。
ただ、舟橋様の下記意見のように…

> そのテーマに沿って、どうすればそうならないのか（もしくは、
> そうなるのか）を議論する中で、関係各者の役割や責務も決まっ
> てくるかと思います。

という重要な側面もあります。今話題になっている事象について、様々な人々に参加してもらい深く議論を重ねていくと、話題に潜んでいる問題の本質が焦点化されて、条例に盛り込むべき、多様な施策のあり方が見えてくるのではないかとも思います。

すでに私の方からあえて話題を振らなくても、参加者の方から提示されている話題もありますので…。

登録者　中沢明子
日付　　2005-06-11 16:37:32
題名　　Re: 食育のターゲット

こんにちは、中沢です。
近頃は会議室を覗くと私のような勉強不足の者には「ほー」とか「へー」とか、
皆さんの高度な発言内容に感心のため息ばかりで少々参加しづらかったのですが、田村さんが寄せられていた食育に関するコメントはちょうど我々の世代に関して
言っておられるようでしたし、私も食に関心が向き始めたのは子育てを通してですので投稿します。

うちには保育園児と乳児がおりますが、上の子は民放の子供番組の合間に流れる
ファーストフードやスナック菓子、加工食品のコマーシャルを見ては、
「今度あれ食べたい」「これ買って！」の連発で私もいちいち返答するのに
うんざりするほどです。

幸い我が家は農家で、子供も現場に連れて行って収穫などもさせますので
テレビやスーパーマーケットの中だけが食の世界だとは思っていないようです。
近所の家々も皆同じような環境にあります。そして地元小学校の給食には
地域の農家の野菜やきのこを使ったメニューも月に数回あります。

もし私自身、嫁いだのが魚沼ではなくて都会の真ん中であったならば
食に対する考え方、食生活など今とは全く違っていたかもしれないと思う
ことがよくあります。

植物が種から芽を出し、葉を茂らせ花を咲かせ実をつけて枯れていく。そして
土に還って・・・その循環の中の「葉」や「実」や「根」などの部分だけを
取り出して人は食したりする訳ですが、出された「部分」だけを見て食べるのか、
その背後（循環）まで想像力を働かせて食べるのかでは何かすごく違う気が
します。そして体験なくしてはなかなか想像力も働きません。

地域の宝である子供たちに農作業の体験をさせることは「食」を考えるだけでなく
社会・経済・環境・生命を考えてもらう上でとても有効なのではないでしょうか。
もちろん、子供だけではなく「人間が自然の一部」であることを忘れかけそうな
親たち（大人）にとっても農作業を含めた「食育」は「何かに気付く」良い機会にはならないでしょうか。

そういった「作る」～「食べる」にいたる体験ができる場がいろんな地域で
増えていくと面白いと思います。
保育園・幼稚園・小・中・高校などで「作って食べる体験」をどんどん授業に
取り入れたり遠足のコースに入れたりして、そういった「場」を必要とする人々が増えてくると遊んでいる土地、元気の無い農家に活気も生まれるのではないでしょうか。

「食」を大切にすることは「自分自身」を大切にする事。
田村さんがおっしゃるように、子供を生み育てる「母親」の食育（作る～食べる）を地域がサポートして行い、そういう知識を持った家庭・学校・地域が子供たちに対して「食の大切さ」を感化することで将来の賢い「生産者」「従事者」「消費者」を育てていくことにもなるのだと思います。

> 田村です。安全と安心でたくさんの意見が出てとてもうれしく思っています。
>
> 条例の中身の議論に入ってきているなかで、すこし逸れますがすみません。
> 政策議論も重要かと思いますので。
>
> 　県民参加をいかにするかも難しいところと思います。
> 　私は、食育の対象について提案します。
>
> 　食育は学校給食でも大事ですが、人間が一生の中で、食に関心をもつのはいつ頃でしょうか？
> 　小学校や中学校の給食で、食育を受けたとしても、その後、知識や習慣が継続されるでしょうか？反抗期あり、受験ありで、そんな知識はすぐに吹っ飛んでしまいそうです。
>
> 　私は、子供を生んで、育てていく過程、特に小学校前までの母親は、ターゲットとして非常に有効だと思います。自分が食べるものより、子供に食べさせるものにかなり気を遣うのがこの頃で、食への関心が高い頃と思います。
> 　母親は、家庭の中の栄養士・食品衛生責任者となっているわけですから、保育園などで母親を対象に食についての教育を行うことは、いろいろな面（衛生、栄養、安全）で食に関する効果が上がるのでないかと思います。
> 　

登録者　島本ひろみ
日付　　2005-06-11 14:13:55
題名　　Re: 食育のターゲット

こんにちは　島本です。

食育についてのテーマに興味を持っていました。

最近の小学校・中学校などの学校給食は、経費削減が第一番の重要事項であり、次世代を担っていくであろう子どもたちの体や心に及ぼす結果については、二の次、どうでも良い事と思われているのではないかと、心配です。

わたしは以前に、戦後の学校給食は食料難で学校へ来ても弁当を持って来れない子どもたちもいた時代からの継続した結果については、自分自身について書いたので、今、現在もこの流れで続く、文部科学省の学校教育課の体育を管轄する部署での取り扱いで良いかどうか、考えたほうが良いと思います。

いずれは、食育についての法律ができるかもしれないそうですが、今は国民の食が生命に直結している事は誰でもが認める事実であるので、子どもを生み育てる母親の役割は大きいものがありますが、できるだけ多くの国民（県民）に周知する方策と合わせて、重点的に教育していく方法も考えるというような、多面性をもったお知らせをしていくほうが良いと思います。

> 田村です。安全と安心でたくさんの意見が出てとてもうれしく思っています。
>
> 条例の中身の議論に入ってきているなかで、すこし逸れますがすみません。
> 政策議論も重要かと思いますので。
>
> 　県民参加をいかにするかも難しいところと思います。
> 　私は、食育の対象について提案します。
>
> 　食育は学校給食でも大事ですが、人間が一生の中で、食に関心をもつのはいつ頃でしょうか？
> 　小学校や中学校の給食で、食育を受けたとしても、その後、知識や習慣が継続されるでしょうか？反抗期あり、受験ありで、そんな知識はすぐに吹っ飛んでしまいそうです。
>
> 　私は、子供を生んで、育てていく過程、特に小学校前までの母親は、ターゲットとして非常に有効だと思います。自分が食べるものより、子供に食べさせるものにかなり気を遣うのがこの頃で、食への関心が高い頃と思います。
> 　母親は、家庭の中の栄養士・食品衛生責任者となっているわけですから、保育園などで母親を対象に食についての教育を行うことは、いろいろな面（衛生、栄養、安全）で食に関する効果が上がるのでないかと思います。
> 　

登録者　島本ひろみ
日付　　2005-06-11 13:49:12
題名　　Re: 条例は言葉が難解！…について（県の一担当から回答）

田村　様　　島本です。

山崎主事、田村様の行政担当者の方々への配慮も必要なのでは、と思いながらも一般県民として、あえて単刀直入に会話をさせていただいております。

泉田知事が報道で表明された中に、政策立案力の向上というお話があったかと記憶しています。

素人なりに、新潟県の県政に興味をもっていますが、国、都道府県、市町村との関係がこれから、どういう関係が日本に住んでいる人達にベストな関係なのか？という、大それた考えをしてみると、国とあえて対峙するような自治条例を作ることが将来にわたって良いかどうかは、さておいて、通常カルタヘナ法（生物多様性等・・・長いので）は、国民にとって不安を解消するための内容ではないため、以前からの遺伝子組換えイネの実験を新潟県の県民（農業者・消費者など）の中には不満が募っているのではないでしょうか？
そこで、北海道、岩手県、滋賀県、愛知県、東京都などは国の試験研究機関が所在していたり、東京大学大学院の実験農場が立地していたりする都道府県では新潟県が現在、直面しているような実験に反対する県民の意見が多く出てきました。

新聞などの過去の記事を検索すれば、状況は大体わかると思います。

読売新聞社などの遺伝子組換え作物についてのアンケートでアンケートをした６割くらいの国民は遺伝子組換え作物に不安感をもっていると報道されています。
なにも、新潟県民が科学リテラシーがふそくしていると、思わなくても日本人の半数以上は遺伝子組換え作物をのぞんでいないという結果がでている。

にもかかわらず、農林水産・環境省は国民の意見をあたかも無視するような説明会を開催して、なにも分らない者は黙っていろと言わんばかりの対応をして、県民の気持ちをいら立たせている。

まあ、素人の知識では技術的な内容を検討しろと言われても不可能に近い事ですが、
国の法律が不備であり県民が困っている時には、都道府県はなんとしても県民のために、持てる力を十二分に発揮して、実情にそくした対応が図れるような施策を執ることが県民起点という事なのではないでしょうか？

地方分権という法律用語をよく理解していない者が、オコガマシイかもと思いますが、新潟県の施策は積極的な方針が臨まれていると思います。

> 田村です。事務局の方はたいへんご苦労さまです。
> 条例制定に向けて、おそらく事務局でも条例の構成、施策の展開などを図で
> 表すことがでてくることと思います。そこでわかりやすくできれば良いので
> ないかと思います。
>
> 条例の図とは異なりますが、食に関係している人について、生産・採捕、製造、流通、販売、廃棄、環境影響などの過程で、関与している人（生産者、採取者、消費者、行政、教育、研究、開発、マスコミなど）の関係をグラフィカルに説明すると食にはこんなに沢山の人が関与しているのだと理解できると思います。そうすれば、抜けが無くなり、政策のイメージもわいてくるのでないでしょうか？考えるとすごく莫大な大きさになりそうですし、たいへんな仕事になりそうですが、ワークショップでみんなで議論しながらホワイトボードに書いていくとなにか楽しそうな気がします。
>
> 　例えば、食と環境の関係も見過ごせないとの意見がありますが、農薬を使用することがどれだけ環境に負荷を与えているかを、だれがどのようにどういう評価しているかということ、また、農薬はだれがどのように安全を評価して、農薬の使用基準がどのようにつくられ、農産物への残留基準がどのくらいが安全とされて、だれがどのようにチェックしているかなどを、図で示すと、消費者や生産者が総合的に理解できるようになるのだと思います。
>
> （議題から外れてすみません。私は、田圃が単なる米の生産現場になってしまったのは非常に残念に思います。用水路が消えて配管になり、水路は深い排水路だけです。ビオトープとして活躍していた用水路で、虫をとったり、魚をとったり、水遊びしたりして楽しんだ経験がある方も多いと思いますが、田圃が自然環境の学びの場でした。用水路が無くなり、田圃で子供が遊ぶことが無くなり、消費者の意識が食の生産現場から離れ、農や食、環境への理解が減っていくのも仕方ないと思います。）
>
> > 新潟県　山崎です。
> >
> > 皆さん、活発な議論ありがとうございます。
> > 私の方でこれから順次、条例の各パーツについて説明を入れていこうと思
> > っていたのですが、そんな必要もないほど、皆さんに条例の各部分につい
> > て語っていただけました。（※ただし、遅ればせながら、説明・意見募集
> > を行わせて頂きたいと思います。）
> >
> > 電子会議室をご覧になられている他の参加者の方々も、条例素材案のどの
> > 部分でもかまいませんので、感じたこと・提案したいこと・疑問に思った
> > こと等ございましたら、ぜひ普段の会話をするみたいに気軽に参加してく
> > ださい。
> >
> > > 事務局の皆さん大変丁寧な回答ありがとうございました。「第一義的な」
> > 意味よくわかりました。
> > > 　でも、説明を受けないと解らないのは、条例としてどうなんでしょう
> > か。前に北海道の条例の意見があったみたいですが、農家としては解りや
> > すい文章の方がいいと思います。
> >
> > う～ん、おっしゃるとおりですねぇ…。ごくごく当たり前の振る舞い等を、
> > 法律用語に変換しちゃうと、なぜか難解になっちゃいますよねぇ…。では、
> > わかりやすく親しみやすい言葉で表現していけばいいかというと、そこが
> > どうも微妙なんです…。
> >
> > というのも、条例骨子案ができたら、文書私学課の法規係という部署に投
> > げて、法規的におかしい体裁ではないか等々、審査があるんですね。平易
> > な日常語で表現していくと、そこを通過するかどうか微妙です…。それと、
> > どうしても曖昧さが発生するので、逆に多様な解釈の可能性が発生して、
> > 恣意的な運用を行わせたり、混乱が生じたりする恐れもあります。
> >
> > とはいうものの、生活に密着した条例なのに、生活感覚から遊離したガチ
> > ガチの言葉で構成されているのも、皆さんがおっしゃるように何か変な気
> > がします。なので、すべては無理かもしれませんが、日常語を入れても許
> > 容されそうな条例のパーツの中に、新潟県の食べ物の良さや安全性が感覚
> > 的にハッと目に飛び込んでくるような言葉を入れることは可能なのかなと
> > 感じております…。

登録者　竹内睦
日付　　2005-06-11 10:49:12
題名　　条例を考えてゆく言葉

舟橋さん　返信ありがとうございました。
山崎さん　情報おありがとうございます。

そうですね

私もこの会議室の「プラットフォーム」という言葉の意味がわからなくて、調べて
みたのです。イメージとしてはいろんな経歴の人がそれぞれのしっていることを
その人の使っている言葉でもちこんでのぼる舞台（というか場所）のようですね。

私には難しい言葉は使えないので、話す言葉で書き込みたいと思います。
よろしくお願いします。

それで、条例の文章表現についてですが、以前新聞で読んで頭のどこかに引っかかっていたのは、調べてみると法務省の民法の口語訳作業が始まったということです。去年の夏に意見募集があったようですね。

どんな意見があったかはまだ見れませんが、裁判でいろいろな解釈が争われる様子
をみると、法令用語は厳格に同じイメージをあたえる共通語ではないのではという
印象があります。特に流行っていた生活上の法律に関する○×を楽しむTV番組では
弁護士の間でも主張が別れるというシーンを売り物にするものもありました。

一般県民の言葉を法令用語にするとこうなる、という共通認識がない以上、ここで
どんなに意見を寄せても法令文の専門家がそれなりにまるめてしまうということ
では意見を寄せましょうと言う言葉が空しくすら思えてきます。

同じ県の組織なのでしょうから、そして法務省も民法の口語訳に取り組むと言う
時代背景があるのですから、法規係にも条例制定の新しい手続きの意味とその反映
をしてもらいたいと思います。

登録者　竹内睦
日付　　2005-06-11 10:20:51
題名　　岐阜県のパブリックコメント

島本さん　ありがとうございました　竹内です

教えていただいたページに行って見ました。190件ほど出された意見を整理された
ものなのですね。よくみるとどうも意見交換会、つまり生の人同士のやり取りを
まとめたものなのですね。インターネットをなかなか使えない私の父のような
高齢者でも意見がいえたのだろうと思っています。

私たちはここに直接書き込めない人の分も、なるべくその言葉で書き込みたいですね。
>
> 竹内　様
>
> 島本　です。
>
> 今ほどのリンク先のアドレスを１文字間違えたようです。
>
> ー　　を　　_　　に変えてください。
>
> 失礼しました。
>
> 岐阜県食品安全行動基本計画　「県民からの質問・要望等と県の回答」
>
> http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/s11235/syokuan/top/policy/think/basic_plan/ikenkenmin.htm
>

登録者　松延洋平
日付　　2005-06-11 00:05:48
題名　　Re: [ppsniigata-FoodSafety]Re: 【議題】条例制定についての議論／名称、目的、基本理念

media　リタラシイや科学記者待望論などが話題に出ましたのでコメント致します。

１）記者には科学技術が分かる人がいないので正しい発表が曲げて書かれるということはーー本当に歪曲去れたかどうか別にして良く聞く言葉です。

一般大企業でも記事の書かれ方が命運を分けることがあり、MEDIA対応にシフトしつつあるように官民に悩みは共通するところが多いのです。

　

一般的に米国には記者には専門科学分野の教育を受けたものが少なくなく［JOURNALISM］の４年制学部あるいは専門職大学院教育を受けてからMEDIAに就職する形か或は地方から経験を積みかさねて中央にのし上がりあるいはスカウトされてくる例が多いのです。

また日本にはまだジャナリスト養成専門大學院が少ないが早稲田大では科学ジャーナリスト養成科を持つ大學院が近くスタートするとかだあるがこれなどは大いに歓迎したいと思います。

また、アメリカには油が乗った年令になると第一線の記者から退く慣習はなく，中高年齢者の経験と見識を積んだベテラン記者も少なくないのです。

　

２）大きな組織としては米国では、常日頃の情報公開や提供や広報活動を心がけることが大事になってきています。

　消費者側の努力も大きくて例えば消費者運動家のラルフネイダ－氏等の日常の情報提供は活発で、企業や官庁はこれに質・量で対抗しうる広報活動を日頃から業界活動や専門コンサルタントに委託した形で行い広報の専門性が重視される例も多いのです。

　しかし、いくら日常的に情報提供をしていても、成り行きでは予想外の記者が担当してくることは避けられないことであるという。これも日米共通であります。

３）大きく違うのは、米国では対メヂア教育が熱心であり、TV番組などマスコミに過大に影響を受けないように、客観的に判断しうる能力を付ける事が大事であると市民としてまた成人になっても騙されたりしないようにする［MEDIA　LITERACY］メヂア・リタラシイ教育が高校などから社会科教育として活発であります。

　　日本は十数年前からメヂアリタラシイ教育が始まったもののその後盛り上がらないのは何故でしょうか。　既に第４の権力と言われて久しいが特に最近はいろいろな立場やスタンスから不平・不満の批判の声が高いようです。

　私個人の体験ではどうも日本のマスコミの影響はあまりにも強すぎないか、我々はあまりに振り回されていないかという感じでしたが、最近は裁判でマスコミ側が敗訴するケイスが多くなったせいか、ネタをだす方が巧みになったのか、サラリーマン化したのかメヂアに覇気が感じられませんね。この側面もメヂアリタラシイの課題です。

　　

　特に事件や事故の被害者の声を息ながく聞き届けて問題の本質を掘り下げて欲しいと考えます。筆者も少なくともあまりにも短期的に一点集中することは避けて、継続的にもっと息の長い取り上げ方に替わって欲しいと念願しています。誰にでも出来る事ではありませんが、私の旧友柳田邦男氏は航空事故の取材の体験からずっとこの問題を掘り下げ続けたいととうとうNHKを若いときに退職し独立しました。

４）科学記事はまさますその重要性を増しています。官庁等の大きな組織からの発表或いは民間・大學・研究機関からの発表には日本の場合まだまだルール化という面では問題があるように感じています。科学記事は一旦出されると其の印象が強く残り混乱の根源になるところから米国では権威のある科学雑誌が厳格に記載のルールを定めています。一定の論文を出す時はPEER　ＲＥＶＩＥＷといって同等の力のある同僚か異分野の独立した立場の科学人が事前によく審査し(この間厳格に秘密が護られます）。マスコミに良く出る人だからあるいは其の分野のボスといって能力も見識も責任もない人がやたらにコメントすることは厳に避けているようです。おのｐ原則が時折に護られないケイスもありますが、この「ピア・レヴィレビュウ」のことについて私より良く知っておられる方が多いと思いますのでコメントをお願いしたいものです。

情報の公開性がまだ成熟してないせいか、中間的な段階で官庁の研究室から取材されて其の混乱が長く続くことが良くあります。かってのクローン牛の場合欧米から批判が出ておりましたガ一旦不信や混乱が起きると新しい科学はなかなかそれが長く底流によどむ惧れがあります。

５）　一方、科学技術者の独立性が大事であることは当然です。ＢＳＥ事件の反省として組織の技術者がもっと独立した科学者として自ら強い意識を持つべきだという意見が事件当時随分出されていたことを覚えています。その後それがどれだけ組織に定着されているのか気になるところです。

今米国ＥＵではヒトのクローン胚の問題で、大統領はじめ多くの政治家が真剣に議論しており先の大統領選挙の大きな争点になっていました。

これらの新しい未来の科学技術の課題を早くから政治家や科学者や技術者がオープンに自由に議論を始めて討議と知識の普及の時間を掛けておくことが極めて大事なことで、実際に身近に成果が産業化されてから、ましてや市場に出回る直前になってからでは利害関系が出てきてあまれにも　遅すぎるのです。其のときには「物言えば唇寒し」-

の状況が実は支配しています。

ーーー私の長年の体験から言えることは，今日の遺伝子組み換え問題の混迷の根源の一つがそこにあると痛感しています。

-- Original Message -----

From: <funahasi@funahasi.com>
To: <ppsniigata-FoodSafety@pps.NI.tama.ac.jp>
Sent: Friday, June 10, 2005 4:11 PM
Subject: [ppsniigata-FoodSafety]Re: 【議題】条例制定についての議論／名称、目的、基本理念

> 舟橋です。
>
>> しかし、個人個人で勉強してください。というのは何か、大学生にでもなったような気分です。
>
> すみません。誤解を招くような表現があったのかと思います。
> たぶん、条例素材を「よくよく読んで」という表現辺りが
> そのような誤解を生んだのかなと反省しております。
>
> あくまで、目を通していただいて、分からないところは
> 勉強していただくというよりは、どしどし突っ込んでいただいて、
> 分かりやすいないようにしていければと考えております。
>
>>ジャンルを分けています。
>
> たしかに、いきなり、理念とか県民の役割といわれても
> 難しい所ですよね。
> むしろ、この条例でカバーしようと思っているテーマジャンルを
> 山崎様のほうに振っていただいて、議論したほうがやりやすいかと
> 思います。
> そのテーマに沿って、どうすればそうならないのか（もしくは、
> そうなるのか）を議論する中で、関係各者の役割や責務も決まっ
> てくるかと思います。
> ＃お手数で恐縮ですが、お願いします＞山崎様
>
>
>
>
>>
>> こんにちは　島本です。
>>
>> この会議室は、ほんとうは非常に高度な内容を検討するために開かれていたのだと、少しずつ理解してきたところです。（少々、遅かったかとも）
>>
>> なにか、雲をつかむような議論を空中から取り出していく？そんな気がします。
>>
>> 議事進行の舟橋様のまとめ方もすばらしいと思います。
>> しかし、個人個人で勉強してください。というのは何か、大学生にでもなったような気分です。
>> 情報は氾濫していて、なにをどうつかむか、なのでしょうが、なれない者には難しいです。
>>
>> ところで、新潟県の条例制定の議論という事で、
>>
>> 「名称」については、すでに制定している都道府県では、「・・・安全・安心条例」または、「・・・安全・安心推進条例」、秋田県のみが「・・・安全・安心に関する条例」ということですね。そして、・・・には「食品」か「食の」がついています。
>> 県民に身近で分りやすい名称が必要がありと言われていますね。
>> わたしは、たとえば「にいがた食べもの納得条例」とか、「にいがた食のセイフティー条例」などは、おもしろいと思います。
>> 少々、やわらかすぎかもしれませんが。
>>
>> 「目的」については、現在案では簡潔なことばで書かれていますが、もう少し、表現をやわらかくできれば、県民に分りやすいと思います。
>> 法律には詳しくないので、事実かどうかはわかりませんが、法律の引用のように感じて一般人には説明文てきなものがないと理解しにくいと感じました。
>>
>> 「基本理念」については、「県民の健康保護が最も重要との視点」でありますが、わたしは、「県民の健康を阻害する要因を予防し、排除する視点」が重要ではないかとと感じています。
>>
>> 「県、生産者及び、県民の協働と相互理解が重要」とありますが、県の自治条例を作成するのであるからそのとおりであるとは思いますが、この中に、農業、食品製造業、食品サービス業、有識者、マスメディアなどをいれたほうが、広がりが伝わると思います。
>>
>> 「食と農の視点を重視」としていますが、岐阜県の食品安全基本条例へのパブリックコメントなどを見ると県民の意見を「全般」「消費者・食品関連事業」「市町村との関係」「関係団体への支援」「地産地消」「学校教育」「食中毒防止等」「輸入食品」「食品表示」「残留農薬」「クリーン農業」「食品添加物」「遺伝子組換え」「鳥インフルエンザ」「ＢＳＥ」とジャンルを分けています。
>> つまり、このような重視する視点を掲げたほうが、理解しやすいと思います。
>>
>> 「農業生産県として、県民は、農業と食の安全に対する理解を深める」についても上記の項目があったほうが、よいのでは。
>>
>> 「環境への配慮」も岐阜県、北海道などは、減農薬を推進して、有機栽培の推進もあげているように、日本人の主食、米を農産物の大半とする新潟県においては、たとえば、「にっぽんの主食を大切にする新潟県農業はクリーンです」と宣言できるような目玉（目標）を掲げるとよいかなあとも思います。
>>
>> 上記は、わたしの、個人的な思いです。
>>
>> なお、すごいと感じたのは、岐阜県の「食品安全監視総監」の存在です。中立公正な立場から、各部局が実施する施策について、厳しく監視、評価します。また、状況を分析した結果、問題があれば、その関係機関を指導することとなっています。という、岐阜県の回答は、すばらしい。
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>>
>
> --
> 食品安全条例制定に係る県民会議室
> http://pps.NI.tama.ac.jp/niigata/ppmenu.cgi?board=846164133
> 新潟県庁／食の安全インフォメーションWeb
> http://www.pref.niigata.jp/fukushihoken/seikatueisei/syokuinfo/
>
>